さてさて。
本日は苦手分野ですが、ギリシャの歴史について紹介させていただきます。
今回の滞在はロドス島北部にある、ロドスタウン でした。

ロドスタウン について
こちらはロドス島の主都となり、ドデカネス諸島の中心都市ともなっています。
ロドスタウン の人口は約6万人とのこと。
南北に80キロほどしかない観光地ロドス島にこれだけの人が定期的に住んでいるということもまたびっくり。
ちなみに、沖縄についても調べて見たところ。
沖縄は南北に100キロですが、幅がロドス島よりも狭く、トータルの面積は沖縄の方が小さく約1200㎢。
ロドス島は1400㎢、ということなので、沖縄よりも大きいことを知りました。
沖縄の人口は120万人であるのに対し、ロドス島は12万弱。
つまりは10分の1ということになりますね!
むしろ、沖縄がどんなに大きい県、都市、なのかを知ることができました(笑)。
では、逆にロドス島のすごいところはなんでしょうか???
ロドス島のすごいところ

それは歴史が半端なく昔から存在していること。
ウィキペディアには以下のように記されています。
ロドス島はヨーロッパ、中東、アフリカを結ぶ要衝に当たっており、このことが、その長い歴史を通じて、島にも都市にも建築的、文化的、言語的に多くの異なる特色を付与することになった。島には紀元前4000年頃には人が住んでいたと推測されている
ウィキペディア、ロドスより
紀元前4000年とは!
あまりに昔すぎて想像することができません。
ギリシャのブログでも紹介しましたが、ロドス島はギリシャと言ってもエーゲ海の東側に位置し、トルコが一番近いという位置。
そのほかにも、周りの大陸をつなぐかなめ、の地でした。
まさに要衝。つまりは、交通・軍事・通商の上で、大切な地点、ということです。
色々な国や人がロドス島を自らの土地にしようとし、歴史に振り回された土地ともなります。
古代ギリシャから、トルコ、そして現代のイタリア、ドイツの要素も持ち合わせたとても興味深い地になっています。
歴史や建築に興味のある方は、いろいろな時代のそれぞれの国の建築物を見ることができ、さぞかし楽しい街散策になること間違いありません。
そして、色々な国に攻められたことから、ロドスタウン は城壁で守られている、というわけです。
ロドスの中世都市として、この城塞都市は世界遺産にも登録されています。
世界遺産、ロドスの中世都市

この城壁都市をを作ったのは、何を隠そう、リンドスの城も作った聖ヨハネ騎士団によるもの。
こちらも700年近くの歴史がある建築物ですね。
そして、はたまた聖ヨハネ騎士団とはなんぞや、ということですが。
11世紀に起源を持つ宗教騎士団。テンプル騎士団、ドイツ騎士団と共に、中世ヨーロッパの三大騎士修道会の1つに数えられる。
ウィキペディア、聖ヨハネ騎士団より
で?何者なのか?何をしたのか?ですが。
いろいろ勉強を重ねた結果。
元々カトリックの聖地エルサレムをイスラム教から守ろう!ということで作られた修道騎士団が、聖ヨハネ騎士団のはじまり。
そしてキリスト教とイスラム教がエルサレムをめぐり、戦いを繰り広げていました。
一度はエルサレムを征服したキリスト教。
しかし、キリスト教勢力は徐々にイスラム教に押され、エルサレムは陥落。
聖ヨハネ騎士団も聖地エルサレムを追われて、最終的にたどり着いたのがロドス島。
というわけで、この聖ヨハネ騎士団とロドス島が繋がってくるわけです。
そして、オスマン帝国などからの攻撃を逃れるために作ったのが城壁!
ロドスタウン にも、リンドスにもある城壁はイスラム勢力からの攻撃を守るためだったのですね。
今さらながら知りました。
当時の騎士団たちが住んでいた場所が、これまた有名な騎士団長の館。
騎士団長の館
こちらは知らなくとも、写真でロドスタウン の景色では一度は見たことがあるかと思われる建物。
ドーン!こちらです。
何度見ても絵になる景色です。
200年の間、聖ヨハネ騎士団がこちらを守りますが、1822年にオスマン帝国に渡ったロドス島。
オスマン帝国時代はこの建物は監獄として使われます。
しかし!1856年、火薬庫の爆発により崩壊。
現在、私たちが見ている騎士団の館は1937年にイタリアが再建したもの、となります。
当時の建物と比べて再現性があるかには疑問を投げかける方も多いようですが、現在でも多くの観光客が訪れる場所であることには変わりはありません。
この騎士団の館は公開されており、6ユーロの入場料で中を見ることができます。
その中には150以上の部屋があり、そのうちの24の部屋が公開されています。
中には色々な美術品が並べられたり、当時の騎士団の様子を垣間見ることができたり、他にもキリスト教に係わりのある品々など見ることができます。
と、言っても、こちらも今回は訪れずじまい。。。
そして、この館の外側にあるロドス考古学博物館。
ロドス考古学博物館
By Bernard Gagnon – Own work/ , CC BY-SA 4.0, Link
かつては聖ヨハネ騎士団の病院として使われていた場所です。
これまた立派な建物ですね。
元々の聖ヨハネ騎士団の歴史にはこんなことも記載されています。
聖ヨハネ騎士団の歴史は1023年ごろ、アマルフィの商人がエルサレムの洗礼者ヨハネ修道院の跡に病院を兼ねた巡礼者宿泊所を設立したことに始まる。
ウィキペディア、聖ヨハネ騎士団より
というわけで、病院が近くにあったのでしょう。
そして、彼らの名前も病院(ホスピタル)騎士団と呼ばれていたそう。
旦那情報によると、こちらは閉まっているということでしたが、調べてみたところ、オープンしているよう。
こちらも入場料は6ユーロです。
まだまだ、来年訪れなければいけないスポットが残っていますね。
こちらの考古博物館が閉まっていると思って訪れたのが前回のブログで紹介した博物館、Path of Gods、でした。
博物館、Path of Gods
こちらは8ユーロの入場料なので、割高ですが、マンツーマンのガイドを受けることができるので、ロドス島の博物館にはもう飽きて、新しい小ネタが欲しい時にオススメかもしれません。
私自身は、歴史の基礎が全くない中で行ったので、小ネタは面白かったですが、ギリシャ神話や、ロドス島に関わる人々の名前、歴史がちんぷんかんぷんで、理解するのが難しかったところもあります。
最初に紹介されたロドス島のビデオは知っている知識以外は、ほぼ取り残されました。。。
ガイドさんは、わからない人物などをゆっくり説明してくれたので、頭にメモメモ。
でも、みんな似たような名前で、実際にいた人物なのか、ギリシャ神話の神様なのかもわからないというお粗末さです。
日本で言ったら、天照の大神と織田信長が区別できていないという程度のレベルの低さでしょうか(苦笑)。
何事も、旅行の前には下調べが大事だということですね!
いい勉強になりました。
オールドタウン、街散策の楽しみ
ロドスのオールドタウンを歩くだけで、まずは世界遺産の散策。
こちらもリンドスと同じく、お土産やさんとレストランが所狭しと並んでおり、客寄せも他にも増してヒートアップしています。
オールドタウンは数回散策しましたが、方向音痴の私には何度歩いてもどこにいるのかわからず。。。

そして歩く道は、石の埋め込まれたこんな道です。
スニーカーは必要ではありませんが、ヒールでの散策はお勧めしません。

そして、こちらにも猫ちゃんがたくさん。
そして数々のお土産やさん。
ロドス島のお土産には
こちらがタツノオトシゴの噴水があるエヴレオン広場の様子。
こちらはロドスタウン のオールドタウンの中でも1番の賑わいを見せています。
お土産やさん、レストランもこの広場を取り囲んで多くありますが、その他にも大道芸人さんがいたり、似顔絵描きさんがいたりと、色々な人々、客寄せに出会います。
このビデオで一番最初に見れるテラス席が、旅でも訪れた、ラ ベランダ というレストランになります。
こちらのレストランについては、オリーブのブログに紹介しています。
お土産に関しては、何が良いかもわからなかったので、最初に入ったお店で気になるものを色々買いました。
その隣のお店を覗いてみると。
同じ商品が売っているではありませんか!
お土産はどこでも定番ですが、マグネットだったり、カレンダー、マグカップなどなど、ロドス島にちなんだデザインのものが所狭しと並んでいます。
今回購入したのはこちら。


左写真の左上は友人へのお土産に。
オリーブソープとマグネットがセットになっているもの。
そして、カレンダーと猫ちゃんの描かれたポーチ。
ロドス島の景色だったり、猫だったり、巨人だったり、そんなものがモチーフになっているものが多いです。
右の写真は暑さに耐えかねて購入した扇子、とわかりにくいですがスカーフ。
以前のブログでも書きましたが、こちらはトルコのお土産、ナザールボンジュも多く売っているので、スカーフはそんな柄です。
お守りになるでしょうか?
お土産あれこれ
他には壁掛けだったり、海綿スポンジだったり、絵の描かれたタイルだったりと、サマーワンピースだったり、色々種類が豊富です。



そして、その他、騎士にちなんだもの。
変わった形の栓抜き(こちらは明らかにウケ狙いかと思われますが、かなりのお店においてありました)。ちなみに、買っていません(笑)。
そして、子供ならではのお土産。ビーチの石。



オールドタウンとならずとも細々としたお土産はロドスタウン 内でも買うことができます。
今回買えばよかった後悔したものの1つはスパイス。
ザジキやスブラキのスパイスなどが普通のスーパーに売っていたので、帰ってきてからもギリシャの雰囲気を味わえることができます。
オールドタウンで出会ったドリンク
そしてお土産ではありませんが、オールドタウン内で他にもよく見かけたのが、ジェラート、コールドドリンクやさんやスウィーツのお店。
今回の旅行では暑くてスウィーツを食べることはほぼありませんでしたが、ドリンクは飲みました。

左が飲んでみたかったフラペチーノ。
あとで調べてみたところ、ギリシャインスタントコーヒーのアイス版だったとのこと。
どうりであまり美味しくなかったのだ、と納得。
砂糖、ミルクを聞かれるのでお好みで。
右は息子のお気に入り、スラッシュという飲み物。
フィンランドでは馴染みのあるスラッシュですが、日本では知られていないようで、友人に聞かれました。
甘いジュース濃縮液のシャーベット、とでもいいましょうか?かき氷がシロップ全部混ざった状態の飲み物、とでもいいましょうか?
甘いフローズンドリンクです。
そんなこんなで、ロドスタウン の街散策は終わりました。
まだまだ訪れなければいけない場所がたくさん残っていますね。
次のブログでは、美術館で学んだ歴史ネタを少しずつ紹介していきます。
まだまだギリシャ旅行記お付き合いください。
本日も最後まで読んでいただいた方、ありがとうございます。