なんて偉そうなタイトルですが、最近感じたことです。
日本に帰国した時に、お仕事いただいているクライアントさんに会う機会があり、色々話をしました。
その中でも印象に残っていることの一つが、歳を取ると本の趣味も変わる!ということでした。
他にも趣向が変わるものはたくさんあると思いますが、本の趣味も変わるということは思ってもいなかったので意外でした。
趣味が変わる、というか若い時にはわからなかった気持ちや考え方が今になって分かる、と感じることです。
価値観の変化を感じる

本ではありませんが、映画『フォレスト・ガンプ』を大学生の頃、話題だったので見たことがあります。当時はなんでこの映画がそんなに素晴らしいんだろうと思いましたが、40歳を過ぎてテレビでやっているのを見て、心が揺さぶられたのを覚えています。
その後は、トム・ハンクスを見るだけで涙腺が緩んでしまいます。20代そこそこでは心に響かなかった感情が、色々なことを経験してからわかるようになったというか、彼の心の痛みが突き刺さってきました。
今になって、あの役を演じたトム・ハンクスの凄さや作品の素晴らしさを改めて感じました。
歳をとるとはそういうことなのでしょうか。
歳とともに変わる本の趣向

本についても、最近そんな経験をしました。
今年に入って読書から離れていたのですが、夏に『クスノキの女神』に出会い、どうしようもない読書熱がやってきました。
日本人だから日本文学を読もう、とも考えて昔好きだった本を読みましたが、どうもしっくり来ません。
以前に好きだった作家さんの本を読んでも、なぜか読み進められず、再び読書難民になるのか、思っていました。
次に選んだのは、原点に戻って?もともとフィンランドで契約しているオーディオブックです。
これが、どんぴしゃでハマりました。
タイトルは『The River Between Us』。恋愛ものなのですが、ルシンダライリーのような現在と過去を行き来しつつ、ちょっとしたミステリー要素が隠されているそんな小説でした。
この作家さんも和訳バージョンがないようです。
テオは離婚後、新たな人生を始めるためにテイマー川沿いに家を購入します。その家は何十年も人が住んでおらず、廃墟と化していました。彼女は家の改築に奮闘する中、隠された箱の中から手紙の束を見つけます。その手紙は、第一次世界大戦の戦場からある女性に送られたラブレターでした。この家にはかつては誰が住んでいたのか?手紙を書いた男性と女性の間には何があったのか?複雑に絡み合った糸が、謎が、テイマー川での人々との出会いを通じて少しずつほどけていきます。
現実には決して起こらなそうなストーリー展開ですが、なかなか面白くて引き込まれました。話自体はフィクションですが、話に登場する建物などは実在のものもあるそうです。
そこから同じ系統のヒストリカル・ラブストーリー的なものを3冊続けざまに読み漁りました。
この後の2冊はルシンダ・ライリーの二番煎じ的要素がとても強いですが、ルシンダの話と同じように、イタリアに自分のルーツを探しに行ったり、キューバに行ったり、と旅行をしているようでとても楽しいです。この作家さんは料理が好きなのか、イタリアではワイン、キューバではキューバ料理、と現地に行って食べたい!飲みたい!願望が高まりました。興味があればぜひ読んでみてください。残念ながらこれも和訳がありません。
どちらにも行きたくなってしまったので、イタリア語かスペイン語か迷って、スペイン語を始めてしまいました(苦笑)。どれだけ本の世界にハマってるんだよ!と思わず突っ込みたくなりますが、読書はこのどっぷり浸れる世界観が大好きです。
最近では、本を読むと言っても暗いミステリーや、家庭内暴力などの重めのテーマはどうも避けがち。ミステリーでも人間臭いもの、ヒューマンラブストーリーが好きになりました。
何度かブログでも紹介したミステリーはありますが、どれも登場人物が魅力的だったり、人間臭いシナリオだったり、そんな要素を含んでいます。
どちらにしても、自分がこの瞬間生きていることがこんなに素晴らしいんだ!いまを大切に!というテーマの本に傾倒しがちです。
今、この一瞬を大切に!

変わらないと信じていた当たり前の日々が、もう2度と来ることはないんだ、ということを身をもって経験しました。
数日前に笑って話していた同僚が、突然この世を去りました。
悲しみ、どうしようもない無力感、悔しさ、色々な感情が頭の中をグルグル回ります。
彼がいた日常が戻ってくることはもうありません。
彼が好きだったカレーを作るたびに、一緒に話した時の、あの優しい笑顔を思い出すのでしょう。
少しずつ、心の痛みは癒されてきています。
それでも、彼がいたあの日々はもう決して戻ることはないのだと思い知らされ、立ち止まってしまうことがあります。
それでも、と答えのない堂々巡りをこれからも繰り返すのでしょう。
人生は一度きり、こんなに短い一生ならば後悔のない日々を過ごさなければいけない、
改めて感じました。
言葉にしなければ大事なことも、気持ちも伝わりません。
時には、大好きな家族に、友人に、大好きだよ!と伝えるようにしなければ、とも思いました。
人生って何だろう?また自分自身に問いかけます。

コメント