だいぶ久しぶりのブログとなってしまいました。
この1ヶ月、色々あって他の人に発信するだけの元気もなく、日々を過ごしました。
書く、さらに人に向けて書く、ということにもこんなにもパワーがいるものなのだということを知りました。
もう少し落ち着いてから、この1ヶ月間のことは記録に残したいと思います。
夏休み突入

個人的には今週の月曜日より2週間の夏休みに突入しました。
フィンランドでは通常、4週間の夏休み、そして1週間の冬休みをもらえます。
もちろん、全ての人にではなく、労働組合によって違ったり、私の場合は正規契約してからの日数が少なかったため、20日間の夏休みと、冬休みなし、という具合でした。
今年の冬は日本に帰れるのではないかという希望のもと、夏休みを短めに取り、秋に家族で日本に帰ろうかという予定です。
この世界情勢も、コロナの状況もどう進展するかわからないので、今年も行けないかもしれない、という前提では考えはいますが。。。
希望だけは3年ぶり、家族での日本旅行です。
2022年夏休み

今年の夏は日本には行けないまでも、ヨーロッパには特に制限なく行けるので、目的地はヨーロッパ。
小さい頃から、常に海と一緒に育ってきた私は泳げるところ。
旦那の歴史に関連のあるところ。
そして息子も楽しめるところ。
と、考慮した結果、旅行先はギリシャ、となりました。

ギリシャと言っても、泳ぎたい私。歴史を楽しみたい旦那の妥協点、ロードス島への旅行となりました。
2012年に訪れた、サントリーニ島以来のヨーロッパ旅行です。
こちらもギリシャですね。

サントリーニも美しいところでしたが、なにぶん、息子も小さかったのであまり記憶が残っておらず。
1歳半の息子をベビーカーに乗せ、夕陽を見に行くのが大変だったなぁ、とか。
ホテルの排水溝から蚊が大量発生して、息子が刺されまくって大変だったなぁ、とか。
息子がシャワーですっ転んで、頭を切って大変だったなぁ、とか。
そんなマイナスの記憶がまず蘇ってきてしまいます(苦笑)。
ロードス島について
調べてみたら、かなりの歴史があることを知りました。
それも、調べてみるとウィキペディアではロドス島として書かれています。
ここではおそらく書ききれないので、訪れた場所と、ガイドさんが説明してくれたことなどを少しずつ記していきます。
edited by M.Minderhoud– own work based on PD map, パブリック・ドメイン, リンクによる
まず、そのロドス島、どこにあるのかというと。
ロドス島の位置
エーゲ海のドデカネス諸島の東に位置します。国としてはギリシャ。
ドデカネス諸島、どんなに大きい島々かと思いますが(笑)。ドデカはギリシャ語で12の意味を示し、12の島々、という意味になります。
が、実際のところは他に150の小島が含まれ、そのうちの26の島に人が住む有人島となっています。
この中で最大の島が今回の旅行先、ロドス島となります。
ギリシャにある島々の中で最東部に位置し、ロドス島の北部にあるロドスからはトルコまで18キロしか離れておらず、今回泳いだビーチからも対岸にあるトルコがはっきり見えました。
Zamonin – Source: At least one of the following Public Domain data sources ETOPO1 (Resolution 1° = 1,8km) GLOBE (Resolution 30′ = 0,9km) SRTM/ (Resolution 3′ = 90m), CC 表示-継承 3.0, リンクによる
本やゲームとして知られている『ロードス島戦記』。一度は聞いたこともあるかとも思いますが、こちらの作品はロドス島には全く関係のない架空の島だそうです。
ロドス島という名前
こちら、また面白いのですが、日本語のウィキペディアでは説明がなかったにもかかわらず、フィンランド語のウィキペディアには詳しく説明がありました。
さらにフィンランド人のガイドさんも説明していたので、フィンランド人のロドス島への興味がどれだけ強いかもわかります。
フィンランド人の観光地としても有名なロドス島。
街を歩けばフィンランド語、ホテルにいてもフィンランド語、というなんだかフィンランド人から逃れられない場所です。
日本人にとってのハワイのようなところなのでしょうか?
逆に日本人には1人会ったかなぁ、というほどの少なさ。
こちらロドス島。ギリシャ神話における太陽神であるへーリオスの島となっています。
へーリオスについては巨大像がロドス島にあったということで、古代の世界7不思議の1つとしても知られる名前です。
こちらはまた、いずれ書かせていただきます。
ロドス島にまつわるギリシャ神話

最高の神ゼウスが、オリンポスの神々に世界の土地を分けるのですが。
このへーリオスさん、そのイベントに出ることができなかったそう。
彼がいないことにも誰も気づかず、結局彼はどこの土地ももらうこともできませんでした。
しょぼくれたへーリオスさん、ゼウスがもう一度土地分けをしよう!と提案したにもかかわらず、それを拒絶し、次に新しい島ができたときに自分がもらうことにする、と申し出ます。
そうすると、あらまた不思議!ロドス島が美しい花々とともに海から浮き上がってくるのです。
この話から、ロドス島は『太陽と薔薇の島』、と呼ばれるようになりました。
太陽は太陽神へーリオスから。薔薇、ローズは他にも″ロドス、Rhodes″と表記されることから名前が来ています。
太陽神へーリオスのメンツ
でもなぜ、へーリオス島にならなかったのか?それは彼の奥さんの名前がロドス、だったことからとも言われています。
なんだか、太陽神へーリオスさん、報われません。
現在は太陽神として名が通っているアポロンが有名になったことから、へーリオスの名前もそこに吸収されてしまったようです。
ギリシャ神話をしっかり読んでいれば、彼についての知識も多少あったかもしれませんが。恥ずかしながら、へーリオスという名前はロドス島に来るまでは全く知りませんでした。
それでも、世界の7不思議としての名を轟かせているへーリオスさん。
違った意味で名の通った有名神なのかもしれません。


下手な私の写真の腕でも全てが綺麗に写ります(笑)
浅瀬から深いところまでにどれほどのグラデーションがあるかわからないロドス島の海と空の青、素晴らしいです。そして向こう岸に見えるのがトルコ。
滞在先のロドスタウンから歩いて数分のオールドタウンも美しいです。
ギリシャ旅紀行、まだまだ続きます。