といっても自分自身のではなく、息子のものです。
パスポート失効後の手続き

コロナ騒ぎで日本への帰国がままならなくなって3年近く経ちました。
気づけば息子の5年日本パスポートも2021年の12月に失効していました。
息子はフィンランド国籍も持っているので、日本の国籍はもう必要ないかとも思って継続手続きをしていなかったのですが。
とある理由で、再度申請することにしました。
- 日本に旅行する時に日本のパスポートを持っていた方が入国がスムーズになる(ビザが必要ない)。
- 12歳未満のパスポート料金が50ユーロで済むのに対し、12歳以上は倍近くになる。
- 万が一、日本に交換留学したい、と言い出した時に日本国籍を持っていた方が何かと便利。
などの理由からです。
パスポート申請などきっと簡単にできるだろう、と、タカをくくっていたのが間違い。
まず、申請書類でつまずきました。
パスポート新規申請の書類

こちらは日本での発行ではなく、フィンランドでの発行になりますので、悪しからず。
パスポート新規申請が必要になるのは以下の通り。
● フィンランドで出生した日本国籍者が,初めて旅券を申請する場合
在フィンランド日本大使館HPより
● 現在所持している旅券の有効期間が既に切れてしまっている場合
● 旅券の記載事項(氏名,本籍地など)に変更があった場合で,残存有効期間の関係から,「記載事項変更旅券」ではなく新規発給を希望する場合
● 有効な旅券を著しく損傷し、旅券の記載事項が読み取れない場合
そして、必要書類はこちら。
1) 一般旅券発給申請書(5年用または10年用)(当館備付け):1通
在フィンランド日本大使館HPより
パスポートダウンロード申請書 (参考:ダウンロード申請書簡易マニュアル,パスポートのダウンロード申請書 取扱い方法)
※拡大や縮小、余白の設定などの変更は行わずに必ず片面で印刷(裏面は白紙)してください。なお、印刷品質が良くない、一定以上縮小されている場合には、再度作成して提出していただくか、パスポート申請窓口で配布している紙の手書き様式の申請書に書き直しをお願いすることがあります。
(2) 6か月以内に発行された戸籍謄(抄)本:1通
(3) 写真(縦4.5cm×横3.5cm,顔は頭頂から顎までが34mm±2mm,正面,無帽,無背景,6か月以内に撮影されたもの):1葉
(4) 現在所持している旅券(有効期限が切れていても必ずお持ちください)
(注) 氏名表記に非ヘボン式ローマ字または別名併記を希望する場合には,上記に加え,Kelaカード,婚姻証明書(Vihkitodistus),住民登録票の写し(Väestörekisteriote),フィンランド旅券等のローマ字綴りが確認できる公文書原本(いずれか一点)が必要となります。
今年の2月ほどから始めた新規発行の準備、一番の難関だったのは戸籍謄本。
戸籍謄本を受け取るまでの道のり

というのも、実家にはもう誰も住んでおらず、頼める家族や親戚が近くに住んでいないためでした。
頼みの綱は実家近くに住んでいる日本の友達。
彼女に委任状を書いて日本まで送り、戸籍謄本を取ってきてもらい、フィンランドに送ってもらうことにしました。
家族がいなくなると、何かと海外生活も不便になります。
現在は法律事務所で代行を行なっている場所もあるようなので、それも手っ取り早い手段ですね。
そして、フィンランドに送ってもらおう、という時に起きたロシアのウクライナ攻撃!
攻撃後から貨物便などもストップし、日本からの郵便はヨーロッパ、フィンランドには送れないという事態になりました。

ドイツ郵便などは動いてはいますが、封書一通に1万以上。
紙切れ一枚送るのに1万以上は払えません。
しかし!そこに神の助けが。
たまたま日本へ行くフィンランド友がいたので、その友人宛に戸籍謄本を送ってもらい、彼女が私に届けてくれる。
という手段。
3月に申請した戸籍謄本が届いたのは6月でした。
ちーん。
その間に、息子も12歳になってしまいました。
日本郵便が停止になってからは戸籍謄本のコピーも認められるようになりましたが、自分自身はそれさえも持っていなかったために苦労しました。
そして、いざ申請へ!
フィンランドでパスポート新規申請をする

12年前に息子が生まれた時に申請したことなど全く覚えていない上に、コロナの影響で在フィンランド日本大使館に行くにも予約が必要。
フラーっと行って、いろいろ聞いてから申請スタートする、という緩いこともできなくなりました。
とりあえずは日本大使館に電話をしました。
日本人が出るかと思いきや、予想外のフィンランド人対応で、しどろもどろ。
とりあえず、必要書類を大使館宛てにメールして、書き漏れや、書き間違えがないかを確認してから、予約日程を決めたいとのこと。
パスポート申請書類に記入して、写真、戸籍謄本、昔のパスポートの顔写真のページを送りました。
ありがたいことに日本人の方が対応してくれたので、スムーズに話が進み、数カ所訂正した後に、面会予約を取りました。
郵送で済むかと思いましたが、そんなには甘くはありませんでした。
郵送申請できるのはヘルシンキまで来るのに2時間以上かかる方向けのサービスだそうです。
そして申請に行ったのが1ヶ月ほど前。

フィンランドではありませんが。。。
本来は5日ほどで出来上がるので、翌週には出来上がってはいたのですが。
夏季の開館時間が16時まで、ということもあり学校の終わり時間から間に合わず。
9月になって大使館が16時半までオープン、になってから受け取りに行けました。
晴れて日本のパスポートの受け取り
在フィンランド大使館はまだマスクの着用が義務付けられており、検温もされました。
良かった点は前回と違って、大っきめサイズのマスクがあったこと(笑)。
前回は子供用マスクしか無く、頰肉がぎゅーぎゅーと押しつぶされ、トイレの鏡で見た自分の顔に驚愕しました。
受け取りには本人も同行しなければいけないため、息子もマスク着用。
それでもパスポート受け取りにはマスク取って、などとも言われませんでした。
12歳以上のパスポートは86ユーロです。
12,000円。何事も日本円に換算するとえらく高く感じます。。。
フィンランドはカード社会ですが、こちらでは現金しか受け付けないとのこと。

それも、お釣りのないように、と言われ、旦那はさすが日本!と文句を言っていました。
今回の受け取りは男性の方が対応してくれました。
前回は女性だったので、今は日本人の方が2人働いているのかもしれませんね。
春頃に、求人がかかっていたのでもしかしたら、夏期休暇の助っ人さんなのかもしれませんが、日本人が多い分にはホッとします。
これで来年の2月には日本へ家族で行けそうです。
その頃には、旦那のビザも必要なくなっているといいのですが。

日本旅行へ向けて
今回は、日本パスポート申請の話を紹介させていただきました。
このブログを読んで、あれ?パスポート有効期限大丈夫かしら?と思った方は、確認してみてください。
新規申請はめんどくさかったので、次は期限を切らさないようにしないといけません。
次のパスポート申請の後は、息子も18歳になるのでどちらの国籍を取るか選ばなければなりません。

日本人として生きるか、フィンランド人として生活するのか。
今のところ、答えはクリアーですが、6年後、息子がある程度物事を判断できるようになった時に、どちらの国を選ぶのでしょうか?
本日は、そんな遠い未来に思いを馳せながらブログを終えたいと思います。
お付き合いいただきありがとうございました。