フィンランドに住んでいたら知らない人はいないほど有名な街、ポルヴォーへ夏の終わりに行ってきました。
ヘルシンキからはバスで1時間、夏は期間限定で運行している片道3時間半のボートでもヘルシンキ-ポルヴォー間を往復できます。
今回は、ヘルシンキから短時間で異国の情緒を楽しめるポルヴォーの街を紹介します。
ポルヴォー Porvooの魅力
ポルヴォーの歴史は古く、トゥルクに次いで2番目に古い都市であり、14世紀に設立されたと言われています。ポルヴォー の街は川沿いに位置している美しさだけでなく、石畳・レンガ・木造建築が所狭しと並び、なんとも趣のある街並みなのです。
旧市街の魅力は街並みだけではありません。ポルヴォーの街を歩けば可愛らしい雑貨屋さん、デザインショップ、カフェからレストランに当たります。どのお店もおしゃれで、目を引くものばかり。ついついショッピング熱が入ってしまって気づけば時間を忘れることもしばしば。
ポルヴォー自体小さい街なので、一度観光で訪れた後はショッピングや食事を楽しむのもありです。街を歩いているだけで十分に観光気分を味わえます。
なぜ、ポルヴォーはおしゃれな街なのか?
答えは、スウェーデン語圏だから。歴史のある街でもあり、スウェーデン時代に設立された街はフィンランドよりもスウェーデン色が強くとてもおしゃれ。住んでいる人もスウェーデン人が多く、スウェーデン語が話せないと就職もできないとか。
フィンランドに長く住んでいて感じること、
フィンランドはダサくて、スウェーデンはおしゃれ!
なので、フィンランド色を強く感じないポルヴォーはおしゃれな街なのです。

ポルヴォーの街散策ももちろん楽しいですが、歩き疲れた時はやはりカフェでひと休みしたいですよね。
ポルボーの旧市街の中でも歴史が長く、人気もあるカフェ・ヘルミを今回は紹介します。
カフェはいつも人でごった返し、小さなレジには長い列が。それでも、ショーウィンドーには見ているだけウキウキするようなケーキがくるくると回っているので、待ち時間は気になりません。
カフェ・ヘルミ Tee- ja Kahvihuone Helmi
カフェ・ヘルミのもう一つの魅力は、横にティーショップを併設していること。ティー・ショップなのですが、紅茶だけでなくコーヒーや中国茶、さらにはティーカップやお茶を入れるセットまで品揃えがとにかく豊富です。
紅茶はオリジナルフレーバーが多く売られており、気になった時にはカフェで注文(味見)できるので、買ったけどイマイチ!なんて後悔することもありません。スウェーデンというよりも英室皇室のようなゴージャスなインテリアも魅力です。執事風のおじさまがいたり、写真スポットにもおすすめです。紅茶やコーヒーカップも自分の好きなものを選べます。




オープンしたのは1983年なので、今年でちょうど50年になります。それを記念してか、かはわかりませんがヘルシンキ店のオープンも決まりました。かといってすごくお祝いムードでもないところが、とてもフィンランドらしくて好きです。
そしてカフェ・スウィーツ話が出た時には、ポルヴォーで忘れてはいけないルーネベリタルトについても触れましょう。
ルーネベリタルト Runeberg torte
ルーネベリタルトの名前の由来はフィンランドを代表する詩人・ルーネベリさんから来ています。奥さんがルーネベリさんにしっかり精を出して詩を書いてもらえるよう(かはわかりませんが)に考え出したレシピ、と言われています。
頭の回転が良くなるように砂糖とスパイス・アーモンドがたっぷり入ったスポンジケーキがシロップに浸けられ、写真のようなアイシングとラズベリージャムがのったケーキというよりもがっつりマフィンです。
レシピが気になる方はクックパッドのぞう☆ぞうさんのレシピを参考にしてください。
通常はルーネベリさんの誕生日・2月5日の1ヶ月前くらいから店頭に並ぶのですが、ルーネベリさんが生涯を過ごしたポルヴォーでは通年味わえます。
シーズンものなのでフィンランド移住直後はよく食べましたが、最近は一口で十分かなぁ、という気分です。10年ほど前に訪れたカフェ・ヘルミのルーネベリタルトは美味しかった記憶があるのでまたチャレンジしてもいいかもしれません。
ルーネベリタルトはとても有名で、カフェ・ヘルミではルーネベリタルトフレーバーの紅茶も売っていました。味見はしましたが、購入には至らず。アーモンドとラズベリー風味のものは全てルーネベリ味になるのかもしれませんね。
ということで、行きのボートでもルーネベリショットなるアマレットとラズベリーがミックスされたショットを購入。ボートの名前ももちろん、ルーネベリ号です。


晴れた空は出航するまで。残り3時間は雨風に凍えながら過ごしました。それでもボートでの旅は、近くの島々を眺めながらゆったりとした時間が流れました。夏であればおすすめです。
今回はヘルシンキから小一時間、ポルヴォーの街、そしておしゃれなカフェについて紹介させていただきました。
ポルヴォー発のBrunbergのスーッコ(フィンランド語ではキス)というマシュマロ入りチョコレート菓子もフィンランド人はとっても大好きです。どんなに可愛いお菓子かと思えばルーネベリタルト並みに大きながっつりチョコレートです。ザ・外国というお菓子です。
前に一度紹介したことがあるので、興味がある方はご覧ください。

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