ラトビアからのおみやげ
今週はイースター旅行から帰ってきた同僚が数人。旅行と言えば、お土産スウィーツですよね😁。月曜日にはエストニアに行っていた友人からこんなお土産をもらいました。


写真からもわかるようにラズベリー味のマシュマロにダークチョコのコーティングがしてあります。ふわっと口当たりが軽く、パクパクっと何個でも食べられそうです。甘いもの好きにな旦那はふたつみっつ早速食べてました。
今日、友人に会ったときに、あのお菓子美味しかった!と言うと⎡そうそう、あれラトビアから買ってきたのよ⎦。え?!エストニアに行ったんじゃないの?と思っていると。このお店はエストニアの滞在先からも1時間くらいで行けて便利なのよー、と教えてくれました。さすが地続きのヨーロッパですね。話によるとスィーツの他にもお酒がとても安く売っているらしく、アルコール好きのフィンランド人であふれているスーパーとして有名なようです。
これ、フィンランドのスーッコみたいだけど、こっちの方が美味しい!と言ったらとても喜んでいました。スーッコとは一体何なんでしょう?今日はスーッコの謎(笑)について紹介します。
フィンランドのスーッコとは?

フィンランドに住んでいる人なら一度は食べたことがあるスーッコsuukko。 キッス kissという意味のチョコレート菓子です。どんなお菓子かというと、ラトビアのお土産と同じようなマシュマロにダークチョココーティング、土台にはクッキーが敷いてあります。ラトビア版が一口サイズであるのに対して、手のりサイズです(笑)。
スーッコの歴史
調べてみるまでは知らなかったのですが、こちら発祥の地はフィンランドではありません。元々はユダヤ教のクリームが中に入っている、という意味の″kremboon″から来ているよう。kremboonはクッキーの上に卵をあわ立てたもの(メレンゲに近いのかと)をのせて、チョコレートでコーティングしたものをアルミホイルで包んだもの。との記載があるので現在のものとほぼ同じかと思われます。
世界初のスーッコは
By SimonP at the English-language Wikipedia, CC BY-SA 3.0, Link、世界初のスーッコはこちら
スーッコ、英語のChocolate-coated marshmallow treatsはカナダのモントリオールから生まれました。1901年に誕生したというので、もう100年以上の歴史があるのですね。そこから北は北欧、南はニュージーランドやオーストラリアまで様々なバージョンで売られているようです。その中のフィリピンのスーッコはクッキーの間にマシュマロを挟んだような写真だったので、もしやすると、日本のエンゼルパイもスーッコのひとつになるのかもしれません。
フィンランドはドイツの影響を受け、1951年からポルヴォーにあるブルンベルグ Brunbergという会社がスーッコを売り出します。元々は″Negro Kisses(neikerinsuukko、黒人のキッス)″ という名称で知られていましたが、差別的な名称として2001年からは″Brunberg´s Kisses(Brunbergin suukko)″という名前に変更しています。同様の理由でドイツやデンマークなどなど他の国々も名称を変えているようです。
その後も黒人のカップルのキスシーンが描かれたパッケージで売られていたのですが、同様の理由で2020年にはポルヴォー市の絵に変更されたと言うことです。それでも私は、昔の写真が可愛くて好きでした。


kissのお味は?
気になるスーッコの味は基本4種類。イチゴ、バニラ、チョコ、トフィー味です。それに期間限定の味が色々出ます。ホームページを見たところ、現在はバナナの味が期間限定で出ているようです。今年は開業150年目にあたるということで、黒すぐりのスーッコも出ています。私自身はあまりマシュマロが得意ではないので、大好き!ではありません。あとはどの味を食べてもあまり違いがわからない😅。でも、日本人でも好きな人も多くいるかと思うので。あくまでも、私の感想ということで。


このブルンベルグという会社、他にも色々出していてチョコレートやトフィー、リコリスなど幅広く手がけています。興味のある方はこちらのホームページをご覧ください。ポルヴォーにある本店に行くといつも列が出来ていて賑わっています。しかしながら、ポルヴォーへ行かずとも、ブルンベルグのお菓子はヘルシンキのスーパーマーケットでも売られています。気になった方はフィンランド土産にスーッコ、kissをいかがでしょう?😘
本日も最後までお付き合いくださってありがとうございました。週も後半。頑張って乗り切りましょう!