以前のブログで紹介したパンヌカックは日本のホットケーキから程遠いものでしたが、レットゥlettuというホットケーキ風の代物はクレープが分厚くなったようなもの。日本人にもイメージがしやすいかと思われます。今回はもう一つのパンケーキ・レットゥについて紹介します。

レットウ lettu レシピ
フィンランドのパンケーキにはパンヌカックと呼ばれる分厚いパンケーキと厚焼きクレープのレットゥ、の2種類があります。こちらは家庭でも簡単に作れるので、カフェなどで食べれません。ホットケーキミックスで作ったホットケーキがカフェで食べられないのと同じ感覚?でしょうか。
レットゥはどこの国にも共通するものなので、日本のクレープと大きく変わりません。ただ、フィンランドには薄力粉がなく、強力粉のみ。食感は薄焼きクレープというよりも、しっとり重みのある食感になります。

日本ではこんな感じですが、

フィンランド流派くるくる棒状に巻き、フォークとナイフでカット。
レシピは特別ではありませんが、フィンランド風クレープ、気になった方はお試しください。

レットゥ lettu
Ingredients
- 3 個分 卵
- 6 dL 牛乳
- 3 dL 小麦粉
- 1-2 tbsp 砂糖
- 1 tsp 塩
Instructions
- 卵をボールに割り入れ、牛乳約2dLと残りの材料を入れて混ぜる。
- 残りの牛乳を加え、混ぜたのち、30分生地を休ませる。
- 熱したフライパンにバターを敷き、表面がきつね色になるまで焼き、裏返して反対の面も同様に焼く。
レットゥをさらに美味しく食べるには
レットゥの焼き方は?
どのレシピを見ても、焼き方については詳しくは時間などは記載されていません。フライパンも、バターを溶かしたときに色が茶色っぽくなってプツプツとなる温度が目安です。焼き時間に関しても、生地を流して表面がプツプツとして、色が変わって来たらひっくり返す。ということなので、目安としては2分くらいです。片面がいい色に焼きあがった時点で、火の強さを少し弱めさらに2分くらい焼きましょう。
ホットケーキの焼き方とほぼ同じですね。
ホットケーキはフライパンが温まったら、濡れ布巾の上で冷ましますが、このレットゥの時は不要です。

レットゥアレンジ1
このレシピでは、レットゥをしょっぱいものと食べるときには砂糖を入れなくて良いと書いてありますが、こちらも好みで大さじ1くらいは入れると表面に焼き色がつくので美味しそう。あとは牛乳の代わりに炭酸水を入れるとパリッとした食感のレットゥになるとか。これはまだ試したことがありません。
炭酸水を入れる場合は焼く直前に。他のレシピを見てみると牛乳も入れて、炭酸水を混ぜるレシピもありました。そちらにはふんわりやわらかくなると書いてあったのですが。パリパリ、ふわふわ。実際のところはどっちでしょう?
レットゥアレンジ2
エストニア人の友人は生地にスメタナを入れます。スメタナとは乳脂肪分の高いクリームを乳酸菌で発酵させて作った発酵乳製品。ボルシチに添えられているクリーム、というと馴染みがあるかもしれません。サワークリームと思っていましたが、違うようで味も酸味はあまり強くなく、濃厚な味わいです。
サワークリームで代用しても良いですが、スメタナの方が乳脂肪分が低く20-30%(サワークリームは40%)なので、少しヨーグルトなどで薄めると良いでしょう。スメタナの作り方もクックパッドにあったので、手作りするのもアリですね。


レットゥアレンジ3
レットゥの生地にニンジンのすりおろし、冷凍ホウレンソウを混ぜて野菜レットゥにすることもあります。リンゴンベリー(フィンランド語ではプオルッカ )のジャムを添えたものは絶品です!

自分で作るとニンジンの水加減が難しく、パリッとしていながらしっとりした食感が出せないので、レストランで食べられたらラッキー。それでも、フィンランド料理のレストランでもなかなかめぐり合えない幻のメニューです。
そのほか、アレンジではありませんが、最近は小さいサイズのレットゥ用のフライパンも出ており、小さいレットゥを何枚も楽しめます。これだと焼く手間が少し減るのも嬉しいですね!








こんな可愛い顔つきフライパンも売られています。
小さいレットゥだと色々なジャムを楽しめるのもポイント高し。甘いレットゥに飽きたらチーズを乗せてもよし、ジャムをはさんでハンバーガー風にしてもよし、色々なアレンジが楽しめます。
写真に添えられているのはラズベリーとブルーベリーのミックスジャムです。イチジクのジャム、クラウドベリーのジャム、など色々なジャムのアレンジを楽しむのもおすすめです。




今回は世界共通の美味しさ、レットゥ(日本ではクレープ)のレシピとアレンジをいくつか紹介させていただきました。日本だとホットケーキミックスがあればなんでもできてしまいますが、たまにはみんなでワイワイ楽しみながらレットゥを囲んだコーヒータイムをいかがでしょう?
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