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おふくろの味、豚の角煮

しばらくブログはお休みすると、ライティング・スキルアップのブログで書きましたが。

またお仕事のスキマ時間を見つけたのと、勉強をひたすら続けるのにも飽きてしまったので、再びこちらに顔を出しました。

おふくろの味

Kuva ai subarasiki Pixabaystä

皆さんのおふくろの味ってなんでしょう?

肉じゃがだったり、煮付けだったりと和食が多いのかと。

実家に帰ったときに食べたくなる味、はいくつかあるかとおもいますが。

自分自身の食べたくなるおふくろ、祖母の味のひとつは豚の角煮です。

我が家で料理をするのは常に祖母でした。

台所にいる以外の時間はどこにいたのだろう?と思ってしまうほど料理以外にも、洗い物をしたり、お掃除をしたり。

祖母の思い出

祖父は、一緒にいつも居間にいてテレビを見たり、何かを読んだり書いたりしていた記憶はあるのですが、祖母はいつもその場にはいませんでした。

いつまでも台所にいて、その後はお風呂場の掃除をしたり、いつも忙しくしていた記憶しかありません。

母親ってそういうものなのでしょうか?

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祖母を中心に、母もひいばあちゃんもいたので、自分自身は家事を手伝うこともなく、何もできない大人になってしまいました。

祖父が仕事を辞めて時間ができた時も、しばらくは台所に立っていましたが。

いつの間にかまた祖母にその場を奪われ、祖父の得意料理の時だけ呼ばれていました。

祖父母の体力が少しずつ落ちてきて、お手伝いお願い、と言われたのは息子が生まれた10年前くらいからだったでしょうか。

それでも皿洗いや料理は譲ってもらえず。

お皿洗いのお手伝いができるようになったのは、祖母が料理を作るのが億劫になって、できあいのものを頼んだり買ったりすることが増えた5年ほど前だったでしょうか。

結局、実家で料理を作ることはありませんでした。

祖母への尊敬、そして愛

祖母は90歳になるまでは母として、妻として台所を守っていました。

恥ずかしながら自分自身はそんな祖母に甘えて、料理を覚えることもなく嫁いでしまいました。

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こんな甘えん坊のダメダメ孫はあまり存在しないかと思いますが。

何も学ぶこともなく大人になってしまったなぁ、と。

実家に帰れば、祖母に甘えて料理も洗濯も掃除もしてもらえるのが当たり前だと思っていた自分がいます。

今から思えば、ちゃんとおふくろの味を習っておけばよかったなぁ、と思います。

後悔ばかりが先に立ってしまいますが。

祖母の味ではなく、自分自身の料理はクックパッドの味です。

実家に帰ったときにリクエストしていた料理のひとつが、豚の角煮です。

今日、スーパーに行ってみると豚バラかたまり肉を発見したので、久しぶりに作ってみました。

もちろんレシピはクックパッドです。

祖母が豚の角煮を作るときは2日がかりで、1日目はアクを取って、2日目に味付けをしていました。

祖母の料理はほんとうにスローフードで、時間をかけて美味しい食材の味を引き出していたなぁ、と。

そこまで時間はかけませんでしたが、ゆっくり煮込んでトロトロの角煮ができました。

息子が生まれたときにフィンランドに来てくれた祖母。

その時作ってくれたカレーは数時間かけて煮込んで、いつ食べられるんだろう?と思った記憶があります。

祖母と過ごした時間

あの時初めてくらい、祖母と大人の時間を過ごし、色々話した気がします。

その後、祖父の体調が悪くなるまでの数年は、友達のように何でも話していました。

そんな料理上手だった祖母の料理も、もう味わうことはできません。

最後に食べたご飯が何だったのかも、今では記憶にありません。

大好きな祖母が介護施設に入って3年。

1度も実家に帰れていません。

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母に先に逝かれてどんなに寂しい思いをしているのだろう、と思うと涙が出てきますが、自分の選んだ道はフィンランド。

あの時こうしていたら、ああしていたら、と後悔は尽きませんが、後悔のない人生などないのだろうと思います。

自分の築いた家族とともにフィンランドで幸せに前を向いて過ごすことが1番の親孝行なのだと、そう信じています。

それでも、時間が戻せるなら、幼くてダメダメだった自分に戻って。

家族と過ごせる時間を大事にしなきゃダメ!もっと優しく!もっと笑って!と言ってあげたいです。

時間はもう戻ってくることはありません。

この世に生を受け、祖母と家族に出会えたことに感謝することが、今の自分にできる唯一のことでしょうか。

祖母の(ではありませんが)角煮を食べながら日本への想いを馳せます。

センチメンタル・ブログにお付き合いいただきありがとうございました。

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