ギリシャの海と料理と
ロドス島の歴史について記そうと思いましたが!
自分の大好きな海、ビーチネタを。
海とは切っても切れない生活を過ごしていた子供時代。
小学校の夏休みには毎年、海に行っていました。
海のある生活

祖父が40年ほど前にバリバリ仕事をしていたときに、西伊豆の別荘を買いました。
西伊豆には車でしか行けないという不便さから、秘境的な別荘地として流行っていた時代かと思われます。
海も関東圏からわずかでこの透明度!と多くの色とりどりな魚たちに感動しました。
その後、いくつか外国も訪れましたが、伊豆の海に勝る美しい魚たちにはほぼ出会ったことがありません。
夏休みには数週間別荘を訪れ、祖父が忙しかった時期は平日は仕事をしに横浜に戻り、週末に伊豆に来る、という具合でした。
海で過ごす夏休み
当時は朝10時くらいから祖父と海に出かけ、昼過ぎに祖母がおにぎりを持ってきてくれ、午後は家族でシュノーケリングする、というのが日課でした。
4時くらいに帰って一休みした後は6時くらいに釣りに行く、という、海とは切っては切れない生活を10年以上過ごしました。

近くには川もあり、川で魚を取ったり、サワガニを取ったり。虫取りもしたり、花火をしたり。
とにかく全てのことが都会生活と違って楽しかったのを記憶しています。
近くの農家の方から新鮮な野菜をもらったり、漁師さんからお魚をもらったり。綺麗な空気の中で食べるご飯は何を食べても美味しかったような。
当時の思い出は、かけがえのない、今となっても鮮やかに蘇るキラキラした日々です。
これまた今になって気付く、祖父母への感謝です。
祖父もよく片道6時間かかる道を、何度も往復してくれていたなぁ、と思います。
大学に入っても友人を連れて訪れたり、とてもいい思い出ができました。
現在の別荘は。。。



同じ経験をしてもらいたくて、旦那と息子を連れて7年前に行きましたが、当初の活気はなく、だいぶ廃れてしまっていました。
当時ブームだった別荘の全てが現在は空き家になり、サルの住処となっています。
庭にはイノシシの掘り起こした跡があったり、かなり野生化していました。
海岸も防波堤ができ、かつてシュノーケリングしていた場所にも行けなくなってしまい、釣りをしていた場所もなくなり、海の家ももう残っていませんでした。
時間が経つということはこういうことなのかもしれませんが、やはり自分が40年前に過ごしたキラキラした思い出の地が過疎化し、野生化してしまったのは少なからず寂しかったです。
それでも、日々を別荘で過ごすうち、ある程度の生活が苦なく送れるようになってからは、滞在が楽しくなり、1週間の予定が10日、さらに1日、と横浜に帰るのが嫌になってしまうほどでした。
不便さを楽しむ
何もない田舎生活は不便でも癖になる、不思議な感覚です。
旦那も山と海に囲まれた田舎生活は日本でも経験したことがなかったらしく、滞在を楽しんでくれていました。
息子はおそらく正式な海デビューとなったのもあり、記憶に残っているのではないかと思います。
息子も当時はまだ小さかったので、インターネットの無い生活10日間にも耐えられました。今では無理かなぁ。
翌年からは祖父の状態があまり良くなかったので、数日間滞在したのみ。結局その後は訪れていません。
次に訪れる時には、別荘を処分する時なのかなぁ、と思っています。
実家にしろ、別荘にしろ、昔の良き思い出の地が無くなってしまうのは寂しいですが、年を重ねるということはそういうことなのかもしれません。

それでも記憶は自分の中で生き続けるのでしょう。
今回訪れたロドス島は旦那にとってのそういう思い出の地だったようです。
息子にも、そんなキラキラした思い出の地を作ってあげたいなぁ、と思いますが、それも親の勝手なエゴなのでしょうか。
ロドス島の海
話はだいぶ逸れてしまいましが。
今回はロドス島の海について。
今回滞在した先、ロドスタウンには北に位置する水族館をはさんで2つのビーチがあります。
水族館をはさんで右側、東側に位置するのがエッリ・ビーチ、左側、西側に位置するのがウインディ・ビーチです。
ウインディ・・ビーチは名前の通り、風が強いので波が高めということで、今回の滞在ではエッリ・ビーチのみに訪れました。
ウインディー・ビーチは小石(砂利)ビーチでエッリ・ビーチは砂浜です。
こちらはエッリ・ビーチ。
それでも波打ち際は小石のビーチになるので、砂のお城を作ったり、の楽しみはありませんが、水着の中が砂まみれ、というようなこともありません。
息子は波打ち際に座って遊んでいたので、シャワーするときに砂利が落ちてきて砂利まみれにはなりましたが(笑)。
ビーチでの過ごし方
ギリシャのビーチでは日本のような海の家でパラソルの貸し出しはしていません。
ビーチにはビーチパラソルが設置されていて、それにチェアーが2つついて12ユーロ、1700円くらいで貸し出しを行っています。
長くビーチに寝そべって、本を読む人用にはそんなチェアーが必要なようです。
私自身は海に来たら泳ぐものだと思っているので、特にチェアーは借りず。
がっつり泳いだ後は長く滞在せず、1、2時間で十分。
ビーチの目の前の砂利にタオルを敷いて、寒くなったら岸に上がって少し太陽を浴びてまた泳ぐの繰り返しです。
海の家はありませんが、目の前にレストランはあり、水着でも入れるのでそこでお腹が空いたら食べてもよし、です。
小さい頃からシュノーケリングをしていたので、やはりこちらでも、と思い道具を購入(約2600円ほどでした)。
しかしながら伊豆で見たような青や黄色、シマシマの魚は見られず、お腹を楽しませて来れそうな魚が数種類、ヒラメのような魚、小魚くらいしか見れませんでした。残念。
透明度は抜群ですが、エーゲ海ではサンゴ礁もないので熱帯魚さんたちにはお目にかかれないとのこと。残念。
ロドス島のビーチ
ロドス島には他にもたくさんのビーチがあるので、ここでいくつか紹介させていただきます。
ファリアキ・ビーチ
こちらは私も訪れて見たかったビーチです。
ロドスタウンから車で20分ほどで行ける砂浜のビーチです。
ファリアキにはビーチの他にウォーター・パークもあるので、ロドスタウン よりも、さらに家族向け。
ビーチも遠浅なので、長い距離を安心して泳げるというのも嬉しいポイントです。
ロドスタウンのように古代遺跡などはないので、泳ぐ!
か、もしくは周りの綺麗なビーチを泳ぐか、近くの島へ行ってまた泳ぐか、とにかく泳ぐことを楽しむビーチになるかと。
そして、若者にはナイトライフを楽しむ街です。
リンドスに向かう途中で通り過ぎましたが、ロドスタウンよりもさらに賑わいを見せている様子。
眠らない街としてバーやレストランも充実しています。
結局訪れることはできませんでしたが、ファリアキ発のオプションツアーなども充実しています。
リンドス・ビーチ

こちらはロドス島のビーチ写真などで一度は見たことのあるビーチでしょう。
砂浜ビーチで入り江になっているので、波も穏やか。
アクロポリスと白い建物を見ながら、透明度の高い海で泳ぐ!
なんて豪華な夏休みでしょう。
そしてリンドスにはハートビーチもあります。
アクロポリスに頑張って登った後はハートビーチを見て一休み、そんな1日もいいかもしれません。
リンドス・ツアー記についてもまたいずれか書かせていただきます。

どのビーチも息を呑むような美しさですね。
そしてリンドスの楽しみは海だけではありません。
古代遺跡のアクロポリス、そして白い建物の立ち並ぶ街並み。
そしてカフェやレストランもたくさん。
ロードスに訪れた際には是非。
ツァンビカ・ビーチ
ロドスタウンから南へ30キロのところにあるツァンビカ・ビーチ。
岩の入り江に囲まれ、金色の砂浜とも言われる、ロドス島で最も美しいビーチの1つです。
ビーチの前に、レストランやバーがあるので、泳いでそこでお腹を満たすのもよし。
こちらも入り江にある穏やかなビーチなので、家族連れにもおすすめ。
色々なアクティビティも楽しめます。
そして、こちらのツァンビカにはある伝説も。
不妊に悩む女性が裸足でツァンビカの丘を登ると子供を授かるとか。
授かった子供が男の子だった時はツァンビコ、女の子だった時にはツァンビカと名付けるとのこと。
現在でも、ロドス島にはこれらの名前を持つ人たちが今でも多くいます。
実際、ロドス島空港からホテルまでの運転手さんもツァンビコさんでした(笑)
現在はその丘に修道院があり、その中には聖マリア像。観光スポットともなっています。
リンドスを訪れる途中にあるアファンドゥ・ビーチも美しいとか。

私からしてみれば、エメラルドグリーンの海でプカプカしているだけでも幸せ。
結局、エッリ・ビーチから動かずに泳ぎまくりました。
バナナボートやら、熱気球で空を飛んだり、飛び込み台があったりしますが、私は純粋に泳ぎを楽しみました。
帰路へ
初のロドス島旅行もあっという間に7日間が過ぎ、すでに帰って来てしまいました。
帰りの飛行機ではすでにホーム?シック。
ロドス島に帰りたい!太陽サンサンの下で泳ぎたい!です。
今回は料理も美味しかったので、アジア料理が恋しくなることもなく、ギリシャ料理三昧を楽しみました。
レストランのスタッフもフレンドリーな方が多く、行きつけの店もできました(笑)
また帰ってきたい、と思わせてくれる、そんな場所に出会いました。

最終日の夜は、今までの楽しかった思い出がよみがえり、寝付けませんでした。
海の美しさももちろんですが、ロドス島で出会った人たちが素晴らしく、旅行は場所だけでない!人との繋がりが旅を豊かにするのだと、今さらながら確認しました。
いつもはフィンランドに帰ってくるとホッとするのですが、今回の旅行ではフィンランドがロドス島に負けました(笑)
私もいつかロドス島に引っ越して、海の家を開きたい!そんな夢も描いてしまいました。
次なる目標
とりあえずはまた来年ロドスへ!
日本の夏も楽しみたいですが、日本は他にもやりたいことや、行きたいところが多すぎて、純粋に海を楽しめることはできません。
ロドス島での経験は、自分自身が幼かった時に過ごした海での時間、その、かけがえのない幸せな瞬間を思い出させてくれました。
そんなデジャヴのような感覚、そして、失ってしまった別荘での美しい時間。
そんなこんなが、今の私の欠けている部分にピタッとハマり、キラキラとした思い出を作ってくれたのかもしれません。
のびのびになってしまっている、ギリシャあれこれ、次は料理、ホテルについて書かせていただきます。
ちょっとセンチメンタルな日記にお付き合いくださった方、ありがとうございました。