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冬のストレスに負けない!フィンランドで学んだ9つの対策法

冬の色濃くなるフィンランド、ヘルシンキ

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日本帰国の備忘録を記しているうちに、フィンランドは一気に冬の色が濃くなりました。

ヘルシンキでも、週末にしっかりと雪が降る予想です。

そう!つまりこちらはマイナスの日が始まりました。

日が短くなるのも加速し(実際は同じペースですが)、9時過ぎにうっすら明るくなり、15時にはうっすら暗くなる、といういやーな時期です。

つまり、通勤時間はいつも暗いのです。

寝ぼけまなこで、真っ暗な中で出勤して。

仕事をしている間に、外が明るくなっていることに気付きます。

そして仕事を終えて帰る頃には、外は真っ暗。

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一日中太陽を拝むことがない、夜行性動物のような生活を送っています。

常にだるい、眠い、パッとしない終わりのない日々が繰り返される、そんな感じです。

歩いていても、美しい夜の中を歩くのと、雲の多いドヨーンとした夜に歩くのでは気分も違うのではないでしょうか。

フィンランドの11、12月はドヨーンとした闇の中で一日を過ごしている、そんなイメージです。

日本では決して経験することなのない「極夜」について、今回は記します。

極夜なるものは一体なんぞや?

このブログを書くまで知りませんでした、極夜なる言葉。

夏になればいつも明るいフィンランド、白夜の国です。

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その反対に、冬になると太陽が照らない、もしくは照っても薄暗い状態を極夜、と言います。

実際に極夜、白夜が起きるのは緯度66.6度を超える北極圏、南極圏です。

ということで、実際のところ、ヘルシンキは北極圏よりも南の地域なので正式には極夜、白夜の地域ではありません。

それでも、日本で生まれ育った自分にしてみれば緯度なんて関係ない!暗いもんはしんどい、という感想です。

フィンランドの冬時間は日本マイナス7時間、夏時間はマイナス6時間です。

冬時間と夏時間

フィンランドでは10月の最終週末に夏時間→冬時間の切り替え。

そして、3月の最終週末に冬時間→夏時間の切り替えが行われます。

つまり、フィンランドの冬は5ヶ月、夏は7ヶ月というわけです。

さて、気になる切り替え時間、どうなるのでしょうか?

今年の切替わり日は10月30日でした。

日曜の早朝、3時から4時に切り替わる時に、3時がまた訪れるというわけです。

つまりはその日は1日25時間、お得な一日です。

1時間夜更かしができる上に、早起きがそこまで辛くないありがたい一日です。

逆に。

夏時間の切り替えは、3時から4時の切り替わる時間に一気に5時まで進むのです。

その日は23時間、そんなに眠くない夜に寝なければいけず、朝はいつもより早く起きなければいけません。

夏時間の始まりは嬉しいのですが、身体はなかなかついていきません。

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空白の1時間の存在

最近のデジタル時計がすごいのは、朝起きるとちゃんと時間が正しい時間になっていること。

携帯の時計ももちろんです。

切り替わりのタイミングで起きていた人もいるようで、3時59分からまた3時になる瞬間も見たとか。

この空白時間に生まれた子供もいるとか、その子の出生の時間はどうなるのでしょう?

本来ならば後に生まれた子供が、早く生まれたことになってしまったりして。。。

時間の妙です。

自分たちで直さなければいけないのはマニュアル式の掛け時計など。

2018年には一度、夏時間・冬時間の廃止が提案されましたが、今のところ、結局実現していません。

フィンランドであれば、6時間か7時間を選択して、1年を通して同じ時差になるということですが、今のところ、ペンディングです。

しんどい冬時間をいかに乗り越えるのか?

さて、実際のところ、フィンランドに住んで10年以上、いかに私が冬を乗り越えているのか、いくつか記したいと思います。

1.ビタミンDを飲む

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Photo by Pavel Danilyuk on Pexels.com

ビタミンDは太陽から作られるので、日照時間が足りないフィンランドではビタミンD不足になりがちです。

ビタミンDはすぐに作られるわけではないので、冬の始まる3ヶ月前くらいから飲む、気になる人は通年飲んでも害にはなりません。

子供や高齢者には通年でビタミンD摂取がすすめられています。

2.太陽光ランプを使う

起きる時間に多少太陽光を浴びるとシャキッとするので、目覚まし時計として使用。

太陽で起きても、外は真っ暗ですが、少しは気休めになります。

3.キャンドルライトで雰囲気を楽しむ

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自身は暗い中にキャンドルの風情・情緒は感じませんが、フィンランド・ヨーロッパ人は電気を消してキャンドル派多し、です。

4.クリスマスを楽しみに、買い物に精を出す

お買い物でストレス発散。

5.クリスマスの準備を始める

クリスマスツリーを飾ると部屋もパッと明るく。

プレゼントリストを作ったり、サンタさんのことを考えるとテンションもアップ、とにかく楽しいことを考えます。

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6.ピックヨウルと呼ばれる飲み会ではしゃぎまくる

フィンランドならではの、忘年会のようなもの。会社が食事とドリンクをもってくれるので好きなだけ飲めるフィンランド人にとっては最高のパーチーです。

フィンランドでは仕事の後に一杯!の習慣がないので、年に一度、同僚と親睦を深める会とも言えるかも?!

7.暗さに任せて、とにかく寝る

元気が出ないときは、流れに身を任せて休むことも大事です。

8.辛さを感じる仲間たちと共感し、しゃべりまくる

暗いことを同じように辛いと思っている友人、特に日本人と共感することでストレス解消に。

友は偉大です!エイリアンの外国人と結婚している中で、気持ちを共有できる友人にどれだけ助けられていることか、計り知れません。

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9.とにかく楽しいと思うことをする(適度な運動・美味しいご飯・好きなお酒などなど)

メンタルの健康が一番大事。好きなことをしましょう!

太陽が体に及ぼす偉大な効果

太陽を浴びるとホワーンとするのは「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンも出ているから。

太陽にはメンタルにも影響する、すごい効果が隠れているのです。

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日本では太陽が出なくてしんどい、と思うことは少ないかもしれませんが、気分がドヨーンと沈んでしまった時にはこれらのいくつかを試してみると少しは気が軽くなるかもしれません。

あとはがんばり過ぎないこと。

ちょっといつもと違う方に考えが向いてしまった時には迷わずに、他の人に助けをもらいましょう。

助けてくれるのは家族だけではありません。

友達にも、専門家にも辛い時には相談することが大事です。

それが、このフィンランド生活で学んだことでもあります。

人は一人では生きていけません。

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それだけは忘れずに。

自分にも向けた言葉です。

本日も最後までお付き合いいただいた皆さま、ありがとうございます。

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