2023年バージョンです。
2022年のヴァップはどうなる?
2022年の人出の予想は数万人とのこと。ヘルシンキのトーロににあるスポーツ競技場、Töölon kisahalliが酔っ払った若者のための収容場所として解放されるそうです。そこから親に連絡を取って引き取ってもらう、もしくはそこで一夜を明かすというオプション。もちろん警察にも運ばれるようですが、意識が無かったり、路上で寝てしまったりした若者は今年はスポーツ競技場に運ばれるそうです。春と言ってもまだまだ夜はマイナスになったりするので、とりあえず温かい場所を解放するようです。あとは酔っ払って喧嘩したり、訳わからなくなってしまう人、のために救命救急隊もスタンパイです。
日本ではこんな大勢の若者が集まってバカ騒ぎをするようなイベントはないので、カルチャーショックですね。それでも長い冬が終わり、お祝いをしたくなる気持ちはよーくわかります。でも、自分はフィンランドで実際に卒業をお祝いしたことがないので、なぜそこまでテンションが上がるイベントなのかは理解できません。
2022年は久しぶりのヴァップはかなり厳戒態勢でした。蓋を開けてみれば盛り上がりはそこまでなかったものの、ヘルシンキセンターで走行規制をしているところに猛スピードで乗用車が突っ込んできてとあるカフェをぐちゃぐちゃにした、そんなニュースがありました。
2023年のヴァップアアットはどれだけ盛り上がったのでしょうか?
色々話を聞くとコロナ禍で3年間を過ごした学生はヴァップアアット、大勢でのイベントにあまりがないそうで。街に集まるのは30代くらいの卒業生たちが飲み歩くイベントに変わってきているようです。フィンランドでは最近の若者はあまり飲まなくなってきているとか。時代、コロナとともに飲みの文化にも変化が訪れてきているのかもしれません。
ムンッキmunkkiという名のドーナッツ
昨日の写真にも載せましたが、プレーンドーナッツに砂糖をまぶしたものがムンッキと呼ばれるヴァップ恒例のドーナッツ。ドーナッツには他にもチョココーティングしたものや、中にジャムが入ってものなど色々売られてはいます。
それでも、ヴァップに食べる伝統的なムンッキはドーナッツ型、もしくはボール型のドーナッツに砂糖をまぶしたものが一般的です。フィンランドのドーナッツの特徴は中にカルダモンと呼ばれるスパイスが入っていること。フィンランドのシナモンロールを食べたことがある人ならお馴染みの味かと思います。
ヴァップの時期にはここぞとスーパーやカフェでムンッキを売っているので、ついつい買ってしまいます。日本ではイベントごとの食事、という感覚は少ないように思いますが、フィンランドでは祝日ごとに食べるものがあるので、祝日付近にはイベントフードが売られています。
カルダモンについて
カルダモン (Cardamom、cardamon、cardamum)はショウガ科の多年草。和名は小豆蔲、生薬の一つになります。恥ずかしながら、漢方薬局で働いていたのに、今まで知らなかったです😅。ウィキペディアによると、こんな感じ。″もっとも古いスパイスのひとつで、ユーカリや樟脳(カンフル)に似た樹脂系の香りにかすかなレモンの香りが混じったような爽やかで上品な上品な芳香があり、⎡スパイスの女王⎦と呼ばれる。⎡高貴な香り⎦あるいは⎡香りの王様⎦とも形容される″。日本ではカレーに混ざっているスパイスとしても有名です。写真はこちら、ウィキペディアより。
フィンランドではカルダモンを使用する際には、鞘の中に入っている種を細かく砕いて生地に混ぜるのが一般的。日本では残念ながらパウダーしか入手できませんが、粒状のものはパウダーよりも香りが豊かで後味が残ります。もちろん歯にもつまるので、あとあとになってカルダモンの香りがふわっと広がることもあります。こちらのパンにはカルダモンが入っていない菓子パンを見つけるのが難しいくらい定番なスパイスのひとつです。嫌いではないですが、たまには日本の菓子パンみたいなふわっとしたカルダモンの入っていないパンも食べたい!
日本で味わえるフィンランドパン
余談になりますが、鎌倉にあるフィンランドのパン屋さん、ライ麦ハウスでは本場のフィンランドのパンが味わえます。数回行ったことがありますが、とても素敵なフィンランド人カップル(奥様は日本人)がやっているお店です。日本ではカルダモンパウダーしか入手できないので、カルダモンを鞘ごと買って自分たちで砕いているとのこと。カルダモンの香りが漂うシナモンロールはとても美味しかったです。飯能にあるムーミンバレー・パークへも出荷しているとのこと。
日本に住んでいる友人(フィン日カップル)もライ麦ハウスからライ麦パンを送ってもらっているそうです。旦那が日本に住んでいた当初はライ麦パンが手に入らなかったので、フィンランドから買ったライ麦パンを冷凍して食べていたそう。今は日本でも手軽に手に入るようになりました。もちろんネットショップもあるので、鎌倉に来ずとも購入できます。
Hyvää Vappua!
コメント