以前から書こうと思っていてなかなか書けずにいた編み物ネタ。編み物好きは小学校の頃からでしょうか?
家庭科は苦手ですが、編み物だけは好きでした。
ミシンを使いこなせず、こっそり布を家まで持って帰っておばあちゃんに縫ってもらっていたことを思い出します。罪悪感があるからでしょう、今でもまだ夢に見ることがあります。
フィンランドに来て、あまりに綺麗な毛糸が多くて久々に編み物がしたくなりました。
最初はリストウォーマーを作り始め、ビーズを編み込んだリストウォーマーにもかなりはまりました。ビーズが袖口から出るアクセントにもなるのでとっても綺麗です。ビーズのパターンがいくつかのっていますが、オリジナルの柄をデザインするのもいいですね。
この、著書の林ことみさん、ほかにも色々北欧柄の編み物シリーズでいくつか出ています。
同じリストウォーマー繋がりでこちらも購入しました。この中にも可愛いデザインがいっぱいです。北欧からエストニアの編み方まで色々参考になります。
ほかには北欧の編み方を集めたシリーズも。これはリストウォーマーだけでなくマフラーなどの編み方も面白いものがのっていました。
林ことみさんの本はデザインが可愛いにも関わらず、とてもわかりやすく書かれているのでおすすめです。初心者でも難しくありません。
靴下編みにハマる
というほどでもありませんが、エストニアの友人に靴下編みを教えてもらったのがきっかけで始めました。
日本ではリストウォーマーや手袋編みが好きで編んでいましたが、靴下も始めてみると以外と簡単。かかとが難しいと思われがちですが、慣れてしまえばとても簡単です。こちらもいつか紹介したいと思います。
つま先から編むパターンはやったことがないので毎回サイズが若干違いますが、かかとを編むのが楽しくてここ5年くらいはめっきり靴下のみになってしまいました。
フィンランドでは毛糸の靴下は冬だけでなく、夏のデスクワークなどちょっと足元が冷える時にも大活躍します。というわけで通年利用できるとっても重宝なものなんです。
こちらでは日本でも購入できるフィンランドの毛糸をいくつか紹介します。
ムーミンモデルの毛糸
フィンランドではNOVITA(ノヴィタ)という毛糸メーカーからムーミンモデルが販売されています。特にこれといった特徴はありませんが、パッケージにムーミンキャラクターが描かれているのでムーミン好きの人にプレゼントするのもあり。
2023年秋の時点で購入できるのは単色のみで2,000円程度なので少し割高かとも思いますが、フィンランドの毛糸は100g入りなので、靴下が余裕で編み切れます。そう考えると、そこまでは高くないのではないでしょうか?
NOVITAは毛糸メーカーなのでムーミンシリーズだけでなく、他にも色々シリーズが出ています。
NALLE(クマさん)シリーズからはこんな毛糸、
ミックス毛糸も購入できます。ムーミンシリーズよりちょっぴり安めですね。これらはスーパーでも買える一般的な毛糸です。ちょっと太めのゴワッとした靴下向きの素材です。
靴下デザインはピンタレストから
もう少し質のいい毛糸、おしゃれな毛糸が欲しい時は毛糸屋さんがおすすめ。こちらの毛糸屋さんはグラデーションの毛糸の種類がとても豊富で見ていて飽きません。どの毛糸も欲しくなってしまいますが、毛糸屋さんの毛糸は150gで15€以上、日本で買う場合は3,000円以上になってしまうかもしれないので、ちょっぴり割高です。
毛糸屋さんの毛糸はアンゴラが混ざっていたり、質も良いので履き心地が良く、長持ちします。左側の靴下は5年以上使っているので、決して高くないでしょう。
ただ、150gだと2足分編めないことが悩みのタネ。そんな時は2色使いで右側の写真のような靴下を編んでもいいですね。
これはピンタレストからアイディアをもらいました。
こんな感じでグラデーションの毛糸と単色を混ぜて編むものもあり。グラデーション毛糸を3目表目で編み、白糸の部分は編まずにすべり目をするだけ。グラデーションの糸で2段、その後白糸で1段編むだけです。
とっても簡単なのにちょっとオシャレな靴下に仕上がりますよね。作り目は4の倍数で作るのがポイントです。あと、すべり目をする前の白糸は、編む時は少しゆるめにしておかないと上に引っ張られてしまって(3段分同じ糸を使うため)綺麗に仕上がらないので気をつけてくださいね!
ピンタレストからには可愛らしいデザインが盛りだくさんで、見ているだけで幸せな気分に。でも時間も驚くほど早く過ぎてしまって何もせずに時間だけ、なんて事にもなりかねないので要注意です。
ブロークンシードステッチと呼ばれる方法です。難しそうですが、とっても簡単。
これはグラデーション糸と白糸を交互に1段ずつ編んで行くのですが、
1段目 グラデーション糸はひたすら表編み
2段目 白糸はおもて裏おもて裏のひと目ゴム編みの要領
3段目 グラデーション糸はひたすら表編み
4段目 白糸で裏おもて裏おもての一目ゴム編みの要領
これを交互に繰り返すだけ。気になる方はぜひ。
この編み図は有料になっていたので100%確かではありませんが、白糸を2段ほど編んだ後、グラデーション糸を裏編みで編めばこの模様になりそうです。足の裏部分はボコっとしてしまうので、表編みで、甲の部分を裏編みで編んでいます。
このふたつも試してはみましたが、最初のデザインが個人的には1番好きです。伸縮性が良く、できあがりも綺麗に見える、気がします。
次に作りたいのは、こんな感じの模様編みですが、
模様編みは息切れしてしまいがちです。単色2色でも綺麗ですが、グラデーション毛糸を使うと可愛さが増します。
アルネ&カルロス デザイン毛糸を日本でも
そして、最後に私の大好きな編み物デザイナーカップル・アルネ&カルロスさんの毛糸が日本でも購入できるので紹介します。このデザイナーさんはノルウェー出身です。フィンランド人ではありません。
この毛糸は細めですが、とても綺麗な仕上がりになるので、おすすめです。毛糸も柔らかく、編みやすいです。
ムーミンの毛糸と同じ値段であれば、私的にはこちらが断然買いです!
販売されている毛糸とは違いますが、編み方はこちらで解説されています。
- 3号の棒針で作り目は64目。
ビデオのシリーズは最初に色の違う糸(黄色)が編み始めの目安となっています。その部分は必要ないので、黄色部分は最初に切りましょう。 - 次に出てきた色(例えば青)から編み始め、しばらくゴミ編みで編み進めて行きます(足首部分)。
- しばらくして色が変わったらゴム編み終了のサインです。そこからはメリヤス編みでしばらく編み続けましょう。
- 編み続けて行くと、最初の青色が再び登場します。ここまで来たら、今からかかとが始まりますよ!のサイン。かかとを編み始めましょう。
- かかと後もしばらく編み進め、また最初の青色ができたら、つま先編みのサイン。ここまで来たら、つま先を編めば完成です。
が、売られているシリーズはそこまで色がはっきり分かれているわけではないので、好みの長さに合わせて作っても問題なさそうです。
これから肌寒くなる秋の夜長に、靴下編みにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
こちらではおすすめの靴下デザインや、わからない編み方教えて!など編み物についての疑問・アドバイスを受け付けています。一緒に靴下編みマスターになりましょう。
編み物について書いていたら、無性に編み物がしたくなりました。
余談ですが…
この前、動画スクールを探しているときに「編み物マイスター」なる資格を見つけました。ちょっと気になりますが、フィンランドでは資格を取っても、普通のフィンランド人にはかなわなそうです。
フィンランドでは編み物好きさんは常に毛糸を持っていて、バス移動やちょっとした講義の隙間に編み物をしています。フィンランドのあるあるです。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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