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フィンランドのブルーベリーパイ

今回はギリシャネタは少しお休みして、ブルーベリーパイのレシピを紹介します。

ブルーベリーの季節

この時期、7、8月はブルーベリーの最盛期。

コテージの周りにも多くのブルーベリーが自生していて、この時期になると、可愛らしい実をつけます。

左の写真はわかりにくいですが、ブルーベリーの花。

赤色の部分です。

2ヶ月ほど前に咲いた花が、実となり収穫をむかえます。

フィンランドに来た当初は、ブルーベリー収穫の時期はテンションが上がりました。

ここ2年ほどは雨が少なく、実が小粒で甘みが少なかったのですが。

今年の収穫はかなり多く、質も良いという個人的な感想です。

今回は、こちらのブルーベリーを使ったレシピ、ブルーベリーパイのレシピを紹介させていただきます。

フィンランド のブルーベリーパイレシピの紹介

フィンランド のブルーベリーパイ

Prep Time 2 hrs
1 hr
Total Time 3 hrs
Course Dessert

Ingredients
  

タルト生地

  • 125 g バターまたはマーガリン
  • 60 g 砂糖
  • 1
  • 2 1/2 dL 薄力粉
  • 1 tsp ベーキングバウダー

中身

  • 300 g ブルーベリー
  • 300-400 g 無糖ヨーグルト
  • 40 g 砂糖
  • 1
  • 少々 バニラエッセンス

Instructions
 

  • 無糖ヨーグルトはザルで水を切っておく。(2時間以上)オーブンを200度に予熱する。バター、またはマーガリンと卵は室温に戻しておく。

タルト生地

  • 室温に戻したバター、またはマーガリンをボールに入れ、砂糖を加えて白っぽくなるまで混ぜる。卵を少しずつ加えて、混ぜ合わせる。
  • ふるった薄力粉とベーキングパウダーを混ぜ、ゴムベラでさっくりと混ぜる。
  • 27センチ(9号)タルト型に、バター、またはマーガリン(分量外)を塗り、出来上がったタルト生地をヘラなどを使って伸ばします。

タルト中身

  • 伸ばした生地の上にブルーベリーを広げる。
  • ブルーベリー以外の材料をボールに入れて混ぜ、ブルーベリーの上に流し込む。
  • 200度のオーブンで30分焼いたら出来上がり。バニラソースやバニラアイスを添えてどうぞ。

ヨーグルトは水切り後に200〜250gぐらいを使用します。

もしも水切り後、少なくなってしまった場合は牛乳を。

あまりに中身が緩く感じる時は、薄力粉を大さじ1くらい足してください。

ブルーベリーもフレッシュではなく、冷凍を使う場合は水分が出てしまうので、薄力粉を大さじ1くらい足すことをオススメします。

ブルーベリーだけでなく、ラズベリーなどお気に入りのベリーを使って、オリジナルのレシピをお楽しみください。

焼き時間もオーブンによって違うので、20分くらい経ってからは、チェックしながら焼いた方が失敗は少ないです。

我が家はタルト生地はできあいの冷凍の生地を使用して、タルト生地に伸ばすだけ。

ズボラな方はそれでも美味しく出来上がります。

そして出来上がりはこちら。

バニラソースもアイスもなかったので、そのままでいただきました。

気になるブルーベリーパイのお味は?

爽やかなブルーベリーヨーグルトチーズケーキ、という感じでしょうか?

ヨーグルトのしっとり感と、タルトのさっくり感が絶妙にマッチしていて、なんとも美味しいのです。

フレッシュブルーベリーを使うと、皮がしっかりしているので、プチッとブルーベリーが口で広がるのもまた贅沢です。

28センチのタルト型で焼きましたが、半分はすぐになくなりました。

一日おくと、生地がシットリとして重みのある味になりますが、自身は焼きたてのほかほか、軽めの味が好きです。

皆様も、フィンランド の夏の味、ブルーベリーパイが食べたくなったときにはぜひお試しください。

そして。

せっかくなのでフィンランドのブルーベリー事情についても少し書かせていただきます。

ブルーベリー摘みに欠かせない道具

手で一粒ずつ摘んでもいいのですが、写真のようなピッカーを使うと短時間でもかなりの量を収穫できます。

Berry-picking rake

以前、たまたま見ていたテレビ番組で、フィンランドを取り上げていたのですが。

リンゴンベリー収穫の競争に参加する、という企画。

その時使っていたのも、こちらの写真のものでした。

この道具を使えば、30分も集めれば、このサイズのバケツ一杯になります。

サイズ比較のために、一合枡を横に置いてみました。

ということで米2合分くらいが30分で集められるくらいでしょうか?

とは言っても、ブルーベリーがモリモリ摘める優れものかといえば。。。

一緒に葉っぱやゴミが入るほか、アマチュアの私では1つの茎から摘める数は多くても5個程度。

大体が2、3個が収穫できる程度なので、感動的な品物ではないなぁ、というところでしょうか。

ブルーベリー摘みプロのフィンランド人の方はもっと摘めるのでしょうが。

ブルーベリーは森に行けば必ず出会えるほどのポピュラーな草?低木。

右の写真の足元に生えている緑のものたちは全部ブルーベリーです。

それも、ここだけではないので、いくら摘んでも摘みきれないくらいなのです。

フィンランド人とベリー

フィンランドの生活とは切っても切れないブルーベリー。

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ブルーベリーに限らず、ベリーはフィンランド人の生活には欠かせません。

収穫の時期にたくさん摘んだ後は、生で食べてもよし、ジャムにしてもよし、そして冷凍して冬に備えてもよし。

フィンランド人のお宅を訪問すると、冷凍庫にはたくさんのタッパー、もしくはジップロックが。

その中身は?

イチゴだったり、ブルーベリーだったり、リンゴンベリーだったりと、冷凍ベリーが所狭しと並んでいます。

冷凍ベリーは何に使うのでしょう?

フィンランド人の朝ごはんポリッジに、ヨーグルトに、ケーキに、など用途はたくさん。

ベリー類はフィンランド人にとって、大事なビタミンC源なのです。

夏にベリー摘みに行けなかった時はどうしたらいいのでしょう?

心配はありません。

スーパーでも通年、冷凍ベリーを購入できるのです。

まさに、フィンランド人と繋がりの深いベリー、ブルーベリーですが。

こちらは日本で食べられているブルーベリーではなく、ビルベリーという名前で知られています。

ブルーベリーとビルベリー

ビルベリー

Hands scooping up fresh bilberries picked in Tuntorp.jpg
By W.carter – Own work/, CC BY-SA 4.0, Link

正式な名前はセイヨウスノキ、という青色の食用果実を付ける低木の一種。

ブルーベリーとよく似ている、という記載がウィキペディアには書かれています。

ブルーベリーに似ていますが、フィンランド語ではこちらをブルーベリー(mustikka)と呼びます。

そして、正式なブルーベリーは低木ブルーベリー(pensasmustikka)と、呼ばれています。

ビルベリーは、日本で一般的に目にするブルーベリーに比べ、小粒で、5-7ミリというところでしょうか?

そして中の果肉もブルーであることが特徴です。

味も、小粒でありながらも、エキスがギュッと詰まっている感じで濃厚です。

甘みと酸味のマイルドな味を持つビルベリーですが、最近では美味しい時期の物も見分けられるようになってきました。

ベストの時期ではないと、ビルベリーも味が薄いのです。

気候によっても味、収穫量も左右されるようなので、繊細なビルベリーさん。

残念ながら、日本では生のビルベリーを口にすることはほぼできません。

最近では日本でも苗を売っているところもあるようですが、3年間は収穫を待つようです。

3年も待てない!と方はフィンランドまで足を運んでみてください(笑)

ビルベリーの効用

ビルベリーの名前を聞いたことのある人は、アントシアニンが多く含まれていることもご存知なのではないでしょうか?

視力が良くなる、目にいい、などの売りで一時期サプリメントとしても多く取り上げられていた時期もありました。

サプリメントはアマゾンでも購入することができます。

こちらは北欧のビルベリーエキスを使用しています。

売りはバソコンやスマホを使って、目がシバシバする方に、ぴったり!ということです。

次に、ブルーベリーについて。

ブルーベリー

blueberry, fruit, berries-4357175.jpg

こちらはツツジ科スノキ属シアノコカス節に分類される北アメリカ原産の低木果樹の総称。

つまりはフィンランドで見かけるものよりも大柄な木なのです。

ビルベリーが20〜40㎝であるのに対し、1.5〜3mにまで成長します。

実のつけ方も、一房にごっそりとつけるので、ビルベリーとは違いますね。

blueberries, blue, cute-55455.jpg

そして、こちらは大粒で1センチ以上はあります。

写真からサイズ感の違いがわかるといいのですが。

ビルベリーの倍のサイズです。

そして果肉は白みがかった色。

ブルーベリーの味は甘さと酸味がうまく調和したマイルドな味でしょうか?

ケーキやスムージーなどにのっているブルーベリーを見かけることが一般的だと思います。

フィンランドの青空市場ではこちらのブルーベリーが先に並び、ビルベリーがその後に登場します。

フィンランド の8月

今回は少しギリシャを離れ、フィンランド ネタでいかせていただきました。

こちらは肌寒い日も増えてまいりましたが、夜はまだまだ明るく、日の入りは22時過ぎです。

日がさせば20度以上にもなるので、まだまだフィンランド の夏も捨てたものではありません。

昨日と、今日で撮影した写真もいくつか載せさせていただいて、本日のブログを終えたいと思います。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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