新学期の始まり

今週の木曜、8月11日から待ちに待った学校が始まりました。
親の、か子供のか、はさておいて。
長かった2ヶ月の夏休みが終わり、いよいよ学校、6年生のスタートです。
フィンランドでも6年生は日本と同じで一区切りの年。
6年生までは同じ学校でも、7年生からは学校が違うところになる子供達も多いです。
中学校へ入学するような感じです。
息子が通う学校は新しい学校で、まだ中学校を建設中。
来年までに間に合えば同じところで、間に合わなければ違う学校に行くことになるというまたゆるいシステムです。

色々トラブル続きの学校で、今年の担任の先生が誰なのかまだはっきりわからず。。。
日本もそうなのかわかりませんが、こちらはヘルシンキの学校のアプリがあります。
そのアプリを経由して、いろいろな情報が回ってくるのですが、その連絡もまだ来ていません。
秋も同じ先生かと思っていたら、どうも新しい男の先生という息子の情報。
そして、ネット上には違う女の先生の名前が書いてあるという混乱ぶりです。
どの学校の話を聞いても、同じようなトラブルを聞くので、毎度のことですが、もうちょっとしっかりして欲しい学校のシステム。
今日もらった時間割によると、今年からはスウェーデン語が始まるよう。
その代わりに第2外国語の選択、スペイン語の時間がなくなっています。。。
うーん、謎です。
フィンランドの語学教育

北欧の英語レベルが高いのは有名かと思いますが、それはフィンランドについても同じ。
息子も2年生か3年生の時に英語の授業が始まり、YouTubeのおかげもあり、ペラペラです。
どうも2020年からは1年生から英語教育が始まっているようですね。
こちらのテレビは吹き替え、ということもしないので、テレビから英語、フィンランド語字幕です。
英語耳が小さいうちから形成されているというわけです。
それでも。
最初はフィンランド人の話す英語は綺麗だと思っていましたが、最近気づいたのは、フィングリッシュ感も強いです。
Rの発音が強かったり、発音は綺麗でもイントネーションがフィンランド語だったり、とジャパニングリッシュほど酷くはありませんが、クセがあります。
その分、わかりやすい英語ではあります。
ネイティブではない強みですね(笑)。
ちなみに、ギリシャ旅行中、テレビを見たときは同じように字幕でした。
ギリシャ人も英語はペラペラですが、やはりクセはありました。
そして、第2外国語の選択が4年生から始まりました。
選択はスペイン語、ドイツ語、フランス語があり、スペイン語を選びました。
自分が全くわからない言語なので、どれだけ喋れているのかわかりませんが。
フィンランドでは第2、第3言語と言語習得が進みます。
まぁ、日本のように漢字の勉強がないからでしょう。
そして、第2公用語であるスウェーデン語がとうとう!
スウェーデン語とフィンランド

スウェーデン語が義務ではなくなるとか、どうとかいう話もありましたが、やはり勉強するようです。
フィンランドの表示はフィンランド語とスウェーデン語の2カ国表示。
つまり、スウェーデン語もれっきとした公用語。
スウェーデン語はドイツ語や英語に似ているそうで、英語が話せれば簡単、らしいです。
イタリア語やフランス語のように男女の言葉?も分かれていないので、そこまでは難しくないとは聞きますが。
耳に聞こえてくる言葉は全く違って、ちんぷんかんぷん。
フィンランド人にとって、スウェーデン語の位置付けは。
日本人の英語です。
教科書で勉強しているので、文法や単語はある程度知っているけれど、会話に慣れていない、というところ。
スウェーデンの旅行した時も、旦那が頑張ってスウェーデン語で話しかけると、すごい勢いで返されて、結局わからないというレベルです。
以前に紹介したオーランド諸島もスウェーデン語圏。
フィンランド系?スウェーデン系?
フィンランドの中には他にも、多くスウェーデン語が公用語、という地域があります。
通常の表示はフィンランド語が上に書かれていますが、スウェーデン系の地域にに入ると、スウェーデン語が上で、フィンランドが下、という表示に変わります。
つまり、表示によって、フィンランド系が多いのか、スウェーデン系が多いのか、わかるというわけです。
身近なところでは、ヘルシンキから車で1時間ほど、ポルヴォーという街もスウェーデン系の人が多い地域です。

ポルヴォーについてはいずれ紹介させていただきます。
そして、フィンランド系の地域に比べ、建物がオシャレだったり、食べ物が美味しかったりするオシャレな地域です。
フィンランド人の田舎臭さが洗練されたのが、スウェーデン系、というイメージ。
フィンランド人の皆さま、ごめんなさい。
でも事実です。
フィンランド人とスウェーデン人
昔、友人が、フィンランド人はジャガイモ、スウェーデン人はアスパラ、と言っていたこともありましたっけ。
体系もフィンランド人はずんぐりむっくりした狩猟人体型なのに対して、スウェーデン人はシュッとした背の高い美男美女、バイキング体型、というイメージ。
髪の色も、フィンランド人は茶色っぽい人が多いですが、スウェーデンやノルウェー、デンマークはブロンドのキラキラした髪です。
北欧とは言え、フィンランドは別格です、残念な意味で(笑)。
まさにムーミン!

でも憎めないのがフィンランド人。
スウェーデンに支配されていたこともあり、ライバル感は強いです。
でも、どうせスウェーデンにはかなわないから、という卑屈感もあります。
アイスホッケー好きの方なら、スウェーデンとフィンランドの歴史からも予想ができるかと思います。
今年のオリンピックでも、フィンランドのアイスホッケーチームが金メダルを取ったこととからもわかるように。
フィンランドチームは世界的にトップレベルです。
それでも、スウェーデンにはなぜか弱い。
勝っていた試合を思いっきり逆転されたり、なかなか1点が取れなかったりと、スウェーデン戦には力が入ってしまうフィンランド。
オリンピックの金メダルを取るよりも、スウェーデンに勝つことの方が嬉しいというフィンランド人の感覚です。
フィンランド人に囲まれて

日常生活を送るうちに、憎めない彼らの性格に癒されます。
結局のところ、人間、国は違えど、皆同じです。
彼らが一番可愛らしい、アホだなぁ、と思う瞬間は、食べ物が目の前にある時。
職場で支給されるチョコを目の前に、目をキラキラさせている190cm近くのガタイのいいおっさんを見ると、微笑ましいです。
みんなで、どのチョコが美味しいだの、グミが美味しいだのピーチクパーチクやっている姿にも半分呆れ、半分羨ましくもあります。
そんな彼ら、ハートがとても温かくて純粋です。
感情表現が豊かなので、こちらもつられてウルウルしてしまいます。
母の不幸があった時には、フィンランド人の家族や同僚たちの温かい言葉と、ハグにどれだけ救われたことか。
日本を離れ、フィンランドにいながらもこんな素敵な人々に出会えたこと、感謝せずにはいられません。
今まで出会った方々への感謝を込めて、本日のブログを終えたいと思います。
最後までお付き合いいただいた皆さま、ありがとうございます。
