フィンランドの食習慣

国が違えば食習慣も違います。
フィンランドの食事は3回の大きな食事に2回のおやつ。
まぁ、日本も我が家は10時のお茶の時間と、15時のケーキの時間があったので似たようなものなのでしょうか?
フィンランドには10時のお茶の時間がない代わりに、昼食です。
え?10時にランチ?
はい。
10時とまではいきませんが、10時半はれっきとしたランチライム。

給食も10時半から提供され、職場の食堂も10時半からオープンします。
そして。
フィンランド人たちはここぞとばかり、10時半にランチに向かいます。
これは未だに慣れません。私にとっては11時がランチタイムです(笑)。あまり変わらない、と突っ込まれそうですが。
日本にいたら12時前のランチはあまり考えられないかと思いますが、フィンランドの平日ランチ、一番混み合うのが11時です。
その後の彼らの食事スケジュールはどうなるのでしょう?

まず、13時過ぎにお腹がすくのでバリパラVälipalaと呼ばれるおやつタイム。
この流れで行くと夕食は何時でしょうか?
答えは。
17時くらいです。
義母に息子のお世話をお願いすると、16時にはご飯をあげられてしまうので要注意です。
その理由は?
空腹に弱いフィンランド人

お腹が空いて可哀相だから。意味がわかりませんが。
同様の理由で、夜中にお腹がすくと可哀相だから。と言って、寝る直前の20時くらいにイルタパラと呼ばれるおやつを提供するのがフィンランド流。
この習慣は赤ちゃんの時から根付いており、寝る前のミルク、おかゆなど、とにかく満腹にさせてから寝る、というのがフィンランド流。
でも、当時は満腹になったら夜も寝てくれるかも?という期待もあり、始めてしまいました。しかしそれが習慣化。現在では寝る前に食べずにはいられなくなってしまいました。良かったのか、悪かったのか。。。
寝る前2時間は何も食べさせない、というアジアの習慣からはかけ離れていますよね。
だからこの国の人々は代謝の低下とともにお腹っぽっこりムーミン体型になってしまうのかと思われます。
それでも寝る直前にはイルタパラ。年齢とともにそれがピザになったり、ハンバーガーになったり、それに合わせてビール、と不健康化していきます。
空腹に耐えられないフィンランド人たち
その他にもこの国の人たち、空腹を我慢、という概念自体がないらしく、お腹がすくと機嫌が悪くなり、おとなしくなるか、悪い言葉を吐きます。

ちょっとの空腹くらい我慢してなんぼ、と思いますが、フィンランド人には通用しません。常に何かでお腹を満たしていないと幸せではないのです。
それが世界一、幸せな国の実態です(笑)。
おやつには何を食べる?
おやつ、と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
ケーキ、クッキー、お煎餅、ようかん、などなどが浮かぶかと思います。
しかしながら、この国の皆さんがちょっと小腹が空いた時に食べるもの一番は、こちら。
サンドイッチです!

調べてみたところ、サンドイッチは2枚のパンの間に挟まれたものなので、こちらで食べているものはオープンサンドイッチ、となるようです。
おやつパンとはどんなサンドイッチかというと…。
パンにマーガリンをたっぷり塗り、チーズ、ハム、きゅうりなどをのせただけのもの。
こちら、小腹が空いたときだけでなく、うちの旦那は夕ご飯を食べた後にも食べます。意味がわかりません。
ご飯が主食でないフィンランドはご飯だけで満腹感を得られないのでしょうか?友人のところもそうだと言っていたのでフィンランド人の習慣でしょうか?ご飯を作ったのに損をした気分になるのは私だけでしょうか?
オープンサンドイッチの話
フィンランド語でヴォイレイパVoilaipä(バター・パン)と言われるオープンサンドイッチ。北欧発祥のようです。
Nillerdk – Own photo. The chef is a friend of mine., CC 表示 3.0, リンクによる
北欧といってもデンマーク伝統料理、スモーブローという名前のオープンサンドイッチ。フィンランド語以外の北欧語が素敵に聞こえるのは私だけでしょうか?(笑)具材がいっぱいすぎてパンが見えないですね。
こちらも、スモー(バター)、ブロー(パン)なので、意味は同じ。もともとは前夜の残り物をのせるものだったそう。それが次第に、専門のパンを焼いて、専門の具材を載せる、というこだわりのスモーブローになったようです。
デンマークではランチの定番で、スモーブロー専門店もあるとか。さすがにバターとチーズだけではないかと思われます。
パンはライ麦パンを使用するのが伝統的なものでしたが、現在はバゲットを使ったり、なんでもありのよう。
面白かったのでフィンランドではないですが、少しレシピを紹介します。
伝統的なスモーブロー
獣医の夜食:ライ麦パンの上にレバーペースト、その上に塩漬け牛肉と肉の煮こごり、その上にオニオンとコショウソウをのせる。
User:Nillerdk – 自ら撮影, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
レバー・パテ:ライ麦パンの上に温かいレバーペースト、その上にベーコンやキノコ、ピクルスをのせる。
Nillerdk – 投稿者自身による著作物, CC 表示 3.0, リンクによる
スモークサーモン:白パンの上にスモークサーモンスライスをのせ、その上に小エビ、ディルをのせる。
おやおや、これはちょっと馴染みのあるものじゃありませんか?スモークサーモン抜きですが。
トーストスカーゲン
イケアのエビトースト、というとピンと来る方もいるかと思います。
By Mike Rosenberg – Flickr, CC BY 2.0, Link
デンマークのバージョンと少し違いますが、小エビをマヨネーズであえ、ゆで卵、ディルを添え、白か、もしくは黒いパンにのせたもの。それがトーストスカーゲン。フィンランドのカフェでも良く見かけるオープンサンドイッチで、たまに食べたくなる味です。
フィンランド流オープンサンドイッチ
こんなにいろいろな素敵なオープンサンドイッチを紹介してからフィンランドバージョンを紹介するのは気が引けますが。
フィンランドのおやつ、オープンサンドイッチは先ほどの写真の通りです。パンの上にマーガリンをたっぷり塗り、チーズをのせたもの。家にハムがあればハムを、キュウリがあればキュウリを。スモーブローのあり合わせパンから発展していないフィンランドバージョンです。
このオープンサンドイッチ、朝ごはん、お弁当、小腹が空いた時にはおやつとして食べるものなのでそんな洒落たものではありません。
お洒落なサンドイッチケーキ
フィンランドのオープンサンドイッチはお洒落からはかけ離れていますが、サンドイッチケーキなるお洒落仕様のサンドイッチがあります。名前の通り、サンドイッチがケーキになってしまいました。
しかしながら、こちらはデイリー仕様ではありません。家族が集まるような誕生日パーティー、結婚式などにサーブされるお洒落ケーキです。
Johan Andersson – Flickr: Smörgåstårta, CC 表示 2.0, リンクによる
イメージとしてはこんな感じを思い浮かべてみてください。ショートケーキのスポンジケーキをオープンサンド用のパンにして、クリームをクリームチーズやサワークリームに。フィリングをサーモンやハム、キュウリなどに変わります。デコレーションはフィリングと同じだったり、キュウリやトマトだったり、お花だったり、サンドイッチに合うものであればなんでもありです。
こちらの発祥はスウェーデン。フィンランド、エストニア、アイスランドにはありますがデンマークにはないようです。面白いですね。
日本でも知られているサンドイッチケーキ
日本でもある程度知られているようです。サンドイッチケーキに日本風のアレンジを加え、ケーキイッチ(ケーキ+サンドイッチ)という名称を使い、レシピが紹介されたりもしているようです。
アマゾンで探してみたらレシピ本ありました。興味のある方はお試しください。パーティーなどには見栄えも良く、ちょっと他の人とは一味違うメニューで注目されること間違いなしです。(Amazonアソシエイト使用)
味はちょっとこってりなサンドイッチ。塩味も強いですが、一緒に野菜を食べるとスッキリ爽やかな後味に。
フィンランドでは一般的にハムとサーモンのサンドイッチケーキが売られています。もちろん、自分たちでアレンジしてケーキを作ってる方も多くいます。
本日は、フィンランドの食習慣からサンドイッチケーキまで紹介させていただきました。お楽しみいただけたでしょうか?
あとひとつで!
50ブログとなります。50個のブログを書くまでは1日1ブログを目標にしてきました。今後は、今までのブログの見直しや、今後のブログ活動をどうするかなど少し立ち止まって考えてみたいと思います。
書くことにはだいぶ慣れたので、これからはブログの質を高められるよう、日々精進していきたいと思っています。それでも3日に1ブログくらいは目標に!公言して、気を引き締めつつ進んでいきたいと思います。
ここまで読んでくださり、独り言に付き合っていただいた皆さま、ありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
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