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ルシンダ他の作品たち

オススメのルシンダの本

セブンシスターズシリーズが有名ですが、ルシンダのその他の作品も素晴らしいです。1965年アイルランドで生まれ、イングランドで女優としても活躍していました。24歳の時に初めての小説を出版して話題となります。(当時はルシンダ・エドモンド)現在では30ヶ国語以上に翻訳され、世界で1000万部以上を売り上げています。

ルシンダの作品は歴史と恋愛を組み合わせたフィクション、とウィキペディアでも書かれています。彼女の多くの本は、今を生きる主人公(と家族)の過去にさかのぼって、現在と過去を行き来する形式で書かれています。うまいと思うのは過去と現在が最終的にはうまく繋がって、最後は丸く収まるところです。その中でもオススメしたい3作品を紹介したいと思います。

ルシンダの本 BEST 3

The Midnight Rose

1911年のインド。高貴ではあるが貧しい家庭に育つアナヒータは裕福ではないものの相応の生活を送っていました。しかし、ある日マハラジャの娘、インディラ王女に出会い、生涯の友情を結んでから彼女の生活は一転。2人の生活がマハラジャで始まります。第一次世界大戦勃発前、インディラがイギリスに留学を決意、アナヒータもともにイギリスへ。そこで滞在先の大富豪の息子ドナルド・アストベリーに出会います。

80年後、アメリカの女優レベッカ・ブラットリーは全盛期。しかし、有名人男優の彼との関係がなんとなくギクシャクしていると感じています。そんな中イギリスの田舎、アスベリー豪邸での撮影はうってつけでした。そこでレベッカは喧騒から逃れ、平和な日々を過ごし始めます。映画の撮影が始まってから間もなく、アリ・マリクと名乗る男性が現れます。アナヒータのひ孫として出生を調べたいと言うのです。半信半疑ながらもレベッカはアリとともにアスベリー家の過去を探り始めます。しかし、そこには思いがけない暗い過去と真実が待ち受けていたのです。

The Light Behind the Window

エミリー・デ・ラ・マルティニエールは母の死後、幼少時代を過ごした南フランスの大豪邸と、ワインヤードの相続人であることを知ります。そこで見つけたノートにはソフィアという女性が書いた詩が記されていました。ソフィアの悲劇的な恋から導かれる家族の歴史をエミリーは探ります。

1943年、イギリスの銀行員コンスタンス・カールーザーズはSEOに徴兵され、占領下にあるフランスを訪れます。コンスタンスを匿ってくれたのはフランスの独立を望みながらも、ナチとの関係を持つ家族。イギリス、そして夫への愛とフランスで過ごす葛藤の日々の中、彼女が本当に信じられるものとは?エミリーが最後に見つけたソフィアの愛の結末、コンスタンスの忠誠心とは。戦争を生きた強い女性たちの話です。

Hothouse Flower

ジュリアフォレスターは子供の頃、ウォーターパークに住む祖父ビリーを訪れるのを楽しみにしていました。庭の一角にある温室の中にはイギリスでは見ることのできない美しい蘭の数々を見ることができたからです。大人になったジュリアはピアニストとして成功し、愛すべき家族との日々を過ごしていました。悲劇が起こるまでは。。ジュリアは悲しみに打ちひしがれ、幼少を過ごしたウォーターパークに逃げるように向かいます。そこで豪邸の後継者であるキットクロフォードに出会います。

豪邸改築中に2人は昔の日記を見つけます。戦争中にクラフォード家に何が起きたのか?過去の秘められた恋がクラフォード家に招いた悲劇とは?2人は日記を通じて1940年代に起きた真実を知ります。

おわりに

こうやって書いて見ると主人公はいつも豪邸に関わりがありますね。そして戦争、叶わない恋なんかがルシンダのテーマかなぁ。私はこの中では“The Light Behind the Window”が一番好きです。しかしながら、あらすじを書くには難しい話です。何かと戦争と歴史については弱い分野なもので。。。

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