
日本帰国において、相続でも悩まされた身分証明書の提出。
海外に移住した時点で日本の住民票は抜いています。
なので、もちろんマイナンバーもありません。
頼みの綱の免許証も祖父の調子が悪くなった平成30年に期限が切れ、そのまま使うこともないだろうと更新せずに過ごしてしまいました。
あの時頑張って更新していたら、今苦労することもありませんでした。
全て、後の祭りです。
財務省のホームページによると公的証明書になるのは以下のものだそうです。
【個人】(氏名及び住所の記載があるものに限ります。)
財務省ホームページより
・印鑑登録証明書
・国民健康保険の被保険者証
・健康保険の被保険者証
・船員保険の被保険者証
・後期高齢者医療の被保険者証
・介護保険の被保険者証
・健康保険日雇特例被保険者手帳
・国家公務員共済組合の組合員証
・地方公務員共済組合の組合員証
・旅券
・私立学校教職員共済制度の加入者証
・国民年金手帳
・児童扶養手当証書
・特別児童扶養手当証書
・母子健康手帳
・身体障害者手帳
・精神障害者保健福祉手帳
・療育手帳
・戦傷病者手帳
・運転免許証
・運転経歴証明書
・在留カード
・特別永住者証明書
・外国人登録証明書
・乗員手帳
・住民基本台帳カード
・個人番号カード
・生活保護受給証明書
・裁判所・弁護士会・司法書士会が発行した証明書(職印証明書等)
・ 官公庁から発行され、又は発給された書類その他これに類するもので、氏名、住居及び生年月日の記載があり、かつ、当該官公庁により写真が貼られているもの
そう!パスポートは身分証明書。

今までも身分証明書として使ってきています。
パスポートは身分証明になるか否か
答えはイエスでもあり、ノーでもあります。
相続関係で必要だったのは在留証明書とサイン証明、つまり外国に住んでいることを証明する書類とパスポートで申請ができます。
今回、パスポートが身分証明として使えなかったのは。
まずは銀行。

そして携帯の新規契約。
です。
なぜパスポートは身分証明にならないのか?
答えは。
住所が手書きだから。
だったら住所、デジタル化すればいいじゃないか!と強く願います。
しかし!
2020年4月以降に発給されたパスポートには、現住所を記載する所持人記入欄が削除されたので、住所を証明することはできません。
つまり、今後はパスポートは全くもって身分証明書にはならなくなるのです。
銀行でのトラブル
自分の無知もいけませんが、実家を明けてから銀行の住所変更をしていませんでした。
おまけに祖母が作ってくれていたのは某銀行のクレジットカード。

その期限が2021年に切れ、受取人不在のため実家の銀行に送り返されたとのこと。
そのまま失効して、結局、期限切れになってしまったというわけです。
クレジットが無理ならキャッシュカードくらいなら、と食いつきましたが、そこで発生した問題が身分証明書不足です。
パスポートだけでは証明書にはなりません。
キャッシュカードを作るには住民票、マイナンバーが必要だとか。
なんだか偉そうな人が登場して、後ろでひたすら小声でもごもごとマスク越しに喋っていて何も聞き取れませんでしたが、とにかくできないものはできないんだと何度も言われました。
あまり気持ちの良い対応ではなかったなぁ、という印象。
他の窓口の方が感じが良かったので、残念な一件でした。
ドコモでのトラブル

祖母もしくは、母用にと、らくらくフォンを4年ほど前に契約し、自分の口座から引き落としていました。
誰も使わないのに4000円ほど毎月引き落とされていたので、安い契約に変えようと乗り込んだドコモショップ。
そこで対応してくれたのはバングラデシュのお兄さんでした。
この方は感じが良かった。
そこで説明を受けたのがocnなるものの契約。
ocnに変えれば最低月額500円でも今の携帯をキープすることができる、とのことでした。

日本の携帯事情もわからないので、聞いてもちんぷんかんぷん。
でも、とりあえず、それでお願いしたい!と言ったときに生じた問題が。
身分証明書、です。
ドコモ、携帯の契約にもパスポートだけではダメで、住所を証明するものが必要と知りました。
住民票、マイナンバーが必要なのです。
つまりは、この一件が終わって携帯を解約したら、2度と日本の携帯は持てなくなる、ということです。
もしくはプリペイドのシムカードを買って、自分の携帯に入れて使うのが一番お得かも、というアドバイスも受けました。

もしくは、日本に帰るたびに住民票を入れる、という手もなきにしもあらず。
とりあえずは相続に関して、住民票なしの手続きで始めたので、ここで住民票を入れると逆に手続きが最初からになってしまう、という恐れもあるので、年末の帰国では住民票は入れません。
かと言って、そのあといつ日本に帰ってくるのか?
わかりません。
友人の話によると、これから先、パスポートが身分証明として使えなくなる場所が増えてくるとのこと。
パスポートに住所が記載されていないことも影響してくるのでしょう。
海外居住者で、運転免許証のない人にとっては日本での身分証明が厳しくなるのです。
その他に身分証明になりうるものはあるのか?

現在考えているのは、運転経歴証明書の申請です。
運転経歴証明書、とは運転免許が失効してから5年以内のうちに申請でき、期限がありません。
つまりは、これから先も身分証明書として利用ができるのです。
運転経歴証明書なるものは一体なんぞや、ということですが。
運転経歴証明書とは、運転免許証と同じ大きさで、運転免許の申請取消し(全部)を行った日又は運転免許の有効が切れた日から、過去5年間の運転経歴を証明するものです。
神奈川県警察ホームページ
運転経歴は、交付番号の末尾に数字で表示されます。
運転経歴証明書の必要書類になるものがこちら。
運転経歴証明書交付申請書(申請用紙は運転免許センター及び警察署(横浜水上警察署を除く。)にあります。)
神奈川県警察ホームページより
・運転免許証(失効した方で、お手元にある場合のみ。)
・住所、氏名、生年月日を確認できる書類
(住民票の写し、健康保険証、マイナンバーカード(マイナンバーの通知カードは使用できません。)、住民基本台帳カード、パスポート、年金手帳、社員証等)
※パスポート、年金手帳、社員証等は、生年月日や住所の記載がないものもありますので、その場合は他に生年月日や住所を確認できる書類をお持ちください。
※住民票の写しについては、市区町村発行のものとし、コピー・複製等をしたものでは手続できません。
申請用写真 1枚
タテ3.0センチメートル×ヨコ2.4センチメートル
申請前6ヶ月以内に撮影
無帽、正面、上三分身、無背景(「申請する際に提出する写真について」をご覧ください。)
※ 運転免許センターで受付する場合、運転経歴証明書の券面に掲載する写真は申請用写真とは別に当日撮影します。警察署で受付する場合は申請用写真がそのまま運転経歴証明書の写真となります。
・手数料 1,100円
〇 代理人による申請を希望する方
原則は本人による申請ですが、本人が窓口に行くことが困難な状態にある方に限って、家族等からの代理の申請を受け付けます。ただし、即日交付できない場合があります。
上記必要書類に加え、
委任状(書式はこちらからダウンロードできます。 PDFファイル226KB)
記載例1(申請者本人が自筆する場合 PDFファイル140KB)
記載例2(代理人が代筆する場合 PDFファイル147KB)
代理人の方の身分証明書(運転免許証、健康保険証、マイナンバーカード等)
が必要になります。
ここでまた引っかかりそうなところが、住所を確認できる書類がパスポートで証明できるのかどうか。
“パスポート、年金手帳、社員証等は、生年月日や住所の記載がないものもありますので、その場合は他に生年月日や住所を確認できる書類をお持ちください。”
というところがネックです。
このことについては、日本に行ってから判明してから書きます。
2023年3月現在ではパスポートでも証明ができました。ただ、海外に住んでいる場合は現在日本で滞在している滞在証明書が必要になりますので、申請に行く前には親戚の方に書いてもらってくださいね。滞在証明書を書いてくれた人の身分証明書も必要になります。
それぞれの自治体でシステムも違うかと思いますが、神奈川県警での申請方法はこちらです。
何かと肩身の狭くなってきた海外居住日本人。

今後、私たちの向かう道はどこなのでしょうか。
日本に戻ってくるつもりは今のところありませんが、やはり帰国するとホームシックにもなっている自分に気付きます。
実際に、親が老いていく姿を見てきているからか、母国語の通じない国で老後を過ごす不安も募ります。
老後、について考えるのもこの年だからでしょうか。
まだ自分たちが元気なうちに、人生の終え方も考えなければいけないのかもしれません。
次の世代に苦労をかけないためにも、迷惑をかけることなく消え去りたいものです。
終活について考えさせられた、1日なのでした。
本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。
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