
日本帰国において、相続でも悩まされた身分証明書の提出。
海外に移住した時点で日本の住民票は抜いています。
なので、もちろんマイナンバーもありません。
頼みの綱の免許証も祖父の調子が悪くなった平成30年に期限が切れ、そのまま使うこともないだろうと更新せずに過ごしてしまいました。
あの時頑張って更新していたら、今苦労することもありませんでした。
全て、後の祭りです。
財務省のホームページによると公的証明書になるのは以下のものだそうです。
そう!パスポートは身分証明書。

今までも身分証明書として使ってきています。
パスポートは身分証明になるか否か
答えはイエスでもあり、ノーでもあります。
相続関係で必要だったのは在留証明書とサイン証明、つまり外国に住んでいることを証明する書類とパスポートで申請ができます。
今回、パスポートが身分証明として使えなかったのは。
まずは銀行。

そして携帯の新規契約。
です。
なぜパスポートは身分証明にならないのか?
答えは。
住所が手書きだから。
だったら住所、デジタル化すればいいじゃないか!と強く願います。
しかし!
2020年4月以降に発給されたパスポートには、現住所を記載する所持人記入欄が削除されたので、住所を証明することはできません。
つまり、今後はパスポートは全くもって身分証明書にはならなくなるのです。
銀行でのトラブル
自分の無知もいけませんが、実家を明けてから銀行の住所変更をしていませんでした。
おまけに祖母が作ってくれていたのは某銀行のクレジットカード。

その期限が2021年に切れ、受取人不在のため実家の銀行に送り返されたとのこと。
そのまま失効して、結局、期限切れになってしまったというわけです。
クレジットが無理ならキャッシュカードくらいなら、と食いつきましたが、そこで発生した問題が身分証明書不足です。
パスポートだけでは証明書にはなりません。
キャッシュカードを作るには住民票、マイナンバーが必要だとか。
なんだか偉そうな人が登場して、後ろでひたすら小声でもごもごとマスク越しに喋っていて何も聞き取れませんでしたが、とにかくできないものはできないんだと何度も言われました。
あまり気持ちの良い対応ではなかったなぁ、という印象。
他の窓口の方が感じが良かったので、残念な一件でした。
ドコモでのトラブル

祖母もしくは、母用にと、らくらくフォンを4年ほど前に契約し、自分の口座から引き落としていました。
誰も使わないのに4000円ほど毎月引き落とされていたので、安い契約に変えようと乗り込んだドコモショップ。
そこで対応してくれたのはバングラデシュのお兄さんでした。
この方は感じが良かった。
そこで説明を受けたのがocnなるものの契約。
ocnに変えれば最低月額500円でも今の携帯をキープすることができる、とのことでした。

日本の携帯事情もわからないので、聞いてもちんぷんかんぷん。
でも、とりあえず、それでお願いしたい!と言ったときに生じた問題が。
身分証明書、です。
ドコモ、携帯の契約にもパスポートだけではダメで、住所を証明するものが必要と知りました。
住民票、マイナンバーが必要なのです。
つまりは、この一件が終わって携帯を解約したら、2度と日本の携帯は持てなくなる、ということです。
もしくはプリペイドのシムカードを買って、自分の携帯に入れて使うのが一番お得かも、というアドバイスも受けました。

もしくは、日本に帰るたびに住民票を入れる、という手もなきにしもあらず。
とりあえずは相続に関して、住民票なしの手続きで始めたので、ここで住民票を入れると逆に手続きが最初からになってしまう、という恐れもあるので、年末の帰国では住民票は入れません。
かと言って、そのあといつ日本に帰ってくるのか?
わかりません。
友人の話によると、これから先、パスポートが身分証明として使えなくなる場所が増えてくるとのこと。
パスポートに住所が記載されていないことも影響してくるのでしょう。
海外居住者で、運転免許証のない人にとっては日本での身分証明が厳しくなるのです。
その他に身分証明になりうるものはあるのか?

現在考えているのは、運転経歴証明書の申請です。
運転経歴証明書、とは運転免許が失効してから5年以内のうちに申請でき、期限がありません。
つまりは、これから先も身分証明書として利用ができるのです。
運転経歴証明書なるものは一体なんぞや、ということですが。
運転経歴証明書の必要書類になるものがこちら。
ここでまた引っかかりそうなところが、住所を確認できる書類がパスポートで証明できるのかどうか。
“パスポート、年金手帳、社員証等は、生年月日や住所の記載がないものもありますので、その場合は他に生年月日や住所を確認できる書類をお持ちください。”
というところがネックです。
このことについては、日本に行ってから判明してから書きます。
それぞれの自治体でシステムも違うかと思いますが、神奈川県警での申請方法はこちらです。
何かと肩身の狭くなってきた海外居住日本人。

今後、私たちの向かう道はどこなのでしょうか。
日本に戻ってくるつもりは今のところありませんが、やはり帰国するとホームシックにもなっている自分に気付きます。
実際に、親が老いていく姿を見てきているからか、母国語の通じない国で老後を過ごす不安も募ります。
老後、について考えるのもこの年だからでしょうか。
まだ自分たちが元気なうちに、人生の終え方も考えなければいけないのかもしれません。
次の世代に苦労をかけないためにも、迷惑をかけることなく消え去りたいものです。
終活について考えさせられた、1日なのでした。
本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。