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ユーロビジョン2022

 今日は『セブンシスターズ』について紹介するつもりでしたが、興奮も冷めやらないうちに、こちらのブログを先に載せさせていただきます。

音楽の祭典ユーロビジョン

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昨日5月14日はユーロビジョンの決勝戦。音楽好きにはたまらない1日です。

これまた日本ではあまり馴染みのない名前。

フィンランドに来るまで知りませんでした。

フィンランドに来てからもあまり興味がなかったのですが。。。

きっかけは友人宅

昨年のユーロビジョンを友人宅で見たのがきっかけで今年も見るように。

コロナの影響で2020年は中止、2021年は観客数制限。2022年の今年は2年ぶりの本当の祭典。大いに盛り上がりました。セットも衣装も豪華でした。

開催国は昨年の優勝国イタリア、ということもあり、ドンチャン騒ぎもさらにヒートアップ。土曜日、夜中の2時までの放送ですが、最後まで見切りました!なので現在は若干、寝不足です。。。

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ユーロビジョンとは

正式名称はユーロビジョン・ソング・コンテスト。欧州放送連合(EBU)加盟放送局によって開催される毎年恒例の音楽コンテスト。つまりはそこに加盟している国の人々が歌を歌って誰が一番か決めるわけです。

ユーロというのでヨーロッパだけが参加対象なの?

いやいやそんなことはありません。

わかりやすいところで言うと、2015年からオーストラリアも参加国の対象になっています。その他にもキプロスやジョージア、トルコモロッコ、アゼルバイジャンまで参加する国は様々。

ユーロビジョンの歴史

時代は戦後1950年代まで遡ります。欧州放送連合の本部を置くスイスで、加盟国が一体になった「明るいエンターテイメント番組」を作ろうという動きが起きます。

people watching a concert during night time
Photo by Tony Pham on Pexels.com

−明るいエンターテイメントとは?

−歌唱コンテストがいいんじゃない?それもライブで!

といったわけで1956年にスイスのルガーノで記念すべき1回目のユーロビジョンが開催されました。

当時の参加国は7カ国。1回目のユーロビジョンでは参加国が2曲を出し合って競った唯一の回。

2回目からは1参加国につき1楽曲となり、現在に至ります。つまりは66回目になる2022年まで、ユーロビジョンさんは歩みを止めることなく進んで来たわけです。

1回目の優勝国は開催国であるスイスでした。

ユーロビジョンの発展

1回目の参加国が7カ国であったものの、その後、ユーロビジョンは成長を続け、1980年代後半には20カ国以上、1993年以降にはさらに多くの国が参加を求めたことから予選制度が取り入れられるようになりました。

Photograph of performance of "Love Love Peace Peace" at the 2016 final: Petra Mede and Måns Zelmerlöw perform on stage surrounded by performers dressed in costumes of past Eurovision acts
By Albin OlssonOwn work , CC BY-SA 4.0, Link

その後、予選制度ではなく準決勝制度に変更となるのが2004年から。ユーロビジョンの行われる土曜日と同じ週に、準決勝が行われます。

準決勝では、全ての国が参加して決勝と同じスタイルで歌い、その中から選ばれた上位国が決勝に進めることになります。現在では参加国がさらに増えたため、準決勝も2回行われています。そして、準優勝で勝ち上がった10カ国が決勝に進出できるというわけです。初戦でも準決勝、なんだか笑ってしまいますが。。。

その他に優遇されているビッグ4制度。イギリス、ドイツ、スペイン、フランスの4カ国は準決勝なしに決勝にストレートに行けるという制度。これらの国々は欧州放送連合の主要資金を出している国という理由からです。2010年からはイタリアもそこに加わり、20カ国の決勝進出国と、5カ国合わせた25カ国がその年の音楽の一番を競い合うわけです。

歴代の優勝国

意外なところで?7回の優勝を果たしているアイルランド。それに続くのはスウェーデンの6回です。

さすがスウェーデン。そしてスウェーデンを代表するABBAもユーロビジョンの優勝者の1グループ。1974年大会で「Waterloo」を歌っています。

Vasemmalta oikealle: Benny Andersson, Anni-Frid Lyngstad, Agnetha Fältskog ja Björn Ulvaeus.
By AVROFTA001019454_012 from Beeld & Geluid wiki, CC BY-SA 3.0 nl, Linkki

そして現在は知らない人のいない、セリーヌ・ディオンもユーロビジョンに出場しています。1988年の「私をおいて旅立たないで」で優勝。

しかしながら意外なところで、ユーロビジョンに優勝したからと言って世界的に有名になるわけではありません。

Lordi -yhtye Lordin aukiolla toukokuussa 2020. Vasemmalta oikealle: Mana, Amen, Mr. Lordi, Hella ja Hiisi.
By Sebi.org94Oma teos, CC BY-SA 4.0, Linkki

フィンランドで忘れてならないのは2006年のローディ。⎡ハードロック・ハレルヤ⎦はインパクトのあるビジュアルからもうっすら知っている方もいるのではないかとも思います。正統派ではない(笑)こういうバンドが優勝するのも面白いところです。

ユーロビジョン2022

今年の優勝は期待を裏切らずウクライナでした。彼らの伝統的な音楽とラップを組み合わせ、ウクライナ語で歌い上げていました。今年の優勝は納得!ですが個人的には去年のウクライナの方が好きでした。

2022年優勝ウクライナ
こちら2021年のウクライナ。とても神秘的で好きでした。

準優勝、実質の優勝?になるのでしょうか、はイギリス。そして3位がスペインでした。

優勝を決めるのは各国の投票。初めに審査員の投票を発表したのち、最下位から視聴者投票を発表していきます。その合計で最高投票数を得た国が優勝!となるわけです。

ウクライナは審査員票では5位?くらいでしたが視聴者票で異例の400票以上を集め堂々の優勝となりました。

その他に審査員票ではイギリス、スウェーデン、スペインが3位までを占めていましたが、視聴者票をスウェーデンがあまり集められず4位に落ち、イギリス、スペインが2位、3位となりました。個人的にはこの中では、スウェーデンが好きでした。

その他の注目アーティストたち

審査員票で少なかったものの、視聴者票でかなりの数を集めたのがモルドバ!

子供から大人までノリノリで楽しめます。

我が家も、息子共々応援していました。電車でモルドバからルーマニアまで、というとてもテンポの良い曲で好きでした。私は一番好きだったかも。

もう1つ視聴者票を集めたのがセルビア。独特なパフォーマンスでなんだこれは?と思いましたが聞いているうちにクセになってくる歌と振り付けです。

歌いながら手を洗う、という不思議な曲。芸術家は医療保険が下りないから健康でいないと、という謎の歌。全てがミステリアス!

今年のフィンランドは残念ながら不調。21位でした。そんなに悪い曲では無かったと思いますが、インパクト小。

それに対してノルウェーはインパクト大!オオカミの被り物を着て登場、バナナをちょうだい!みたいな歌で10位入賞。

もう1つのお隣国、エストニアも視聴者票を集め、13位と健闘していました。

日本人にはそこまで盛り上がりのわけもわかりませんが、ヨーロッパの皆さまは子供の頃から慣れ親しんでいる音楽の祭典とあってこの1週間は盛り上がっていました。

そうは言いつつ、今年は自分もユーロビジョン、かなりテンションが上がりました。

気になる司会者ミカさん

そして最後に司会のミカさん。知らなかったのですが、この方、とても馴染みのある曲を歌っていました。

この曲、2007年に発表された⎡グレース・ケリー⎦という曲なのですが、当時すごく好きだった記憶があります。でも、どこでこの曲に出会ったのかの記憶が全くありません。どなたかこの曲について知ってる方がいたら教えてください。

どこかのCMで使われていたとか、当時流行っていた曲だったとか、ドラマの曲だったとか。フィンランドに来る直前の時期で、おそらく洋楽はそんなに聞いてなかったはずなのに、なぜこの曲にこんなに馴染みがあるのか、と疑問に思っています。うっすら記憶で友人が好きだった曲だったような気もするのですが。

今日は思いの外、ユーロビジョンについて熱く語らせていただきました。

気になる?『セブンシスターズ』についても準備はできているのでこの次のブログで必ず!

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。皆さま、良い週明けをお過ごしください❤️。

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